ゾウの「はな子」、日本動物愛護協会から表彰-井の頭自然文化園

表彰されたゾウの「はな子」と賞状

表彰されたゾウの「はな子」と賞状

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 井の頭自然文化園(武蔵野市御殿山1、TEL 0422-46-1100)のアジアゾウ「はな子」が7月15日、日本動物愛護協会が主催する「第3回日本動物大賞」の功労動物賞を受賞し表彰された。

はな子が表彰された「表彰状」(関連画像)

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 功労動物賞は、人と動物との共生に対する理解に寄与した動物などに送られる賞。今年64歳になったはな子には、「長寿の一生は試練に満ちた生涯でありながら、多くの人々から愛される見事な生となった」という審査結果が添えられた。

 授賞式は上野動物園で行われ、はな子に代わって園長と担当者が出席した。「今日までの長い間、たくさんの方々に愛されてこのような賞をいただけたことを、担当者一同も大変光栄に思っている。はな子もきっと喜んでいることと思う」と同園飼育展示係の齋藤さん。

 「はな子がこれまで大きなけがや病気にならず、健康に暮らしてこられたのは、歴代の飼育係30人余りの努力の結果。はな子を応援してくださるファンの方々にも心から感謝している」と齋藤さん。高齢のはな子だが、「あんなに大きな体でも、臆病で神経質な性格は昔も今も変わらない。飛行機の音・雷・サイレンなどは、しょっちゅう聞いているはずなのに、音がする度に驚いて動き回る。私たちには分からない何かを気にするようなしぐさもよく目にし、一瞬にしてはな子の行動が変わることがある。それでも飼育係に甘えてくる姿を見ていると、とてもいとおしく感じる。鼻を器用に使って、ほうきで自分の体をはいたり、夏には水浴びをしたりする姿を見ると、誰もがはな子のファンになってしまうはず」とも。

 同賞の表彰状は現在、はな子の部屋に展示されている。「はな子が、これからも井の頭自然文化園の人気者として、たくさんの方に愛され続け、幸せな余生を送れるよう、飼育係一丸となって努力していきます」と齋藤さん。

 開園時間は9時30分~17時。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=400円、中学生=150円、65歳以上=200円(小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料)。

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