コピス吉祥寺(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-27-2100)A館5階のイベントスペース「CRAFT Fav.(クラフトファヴ)」で現在、企画展「ボタン インスピレーション」が行われている。
「クラフトファヴ」はクラフトを通して作り手と使い手の架け橋となるよう作られた場所。優れたデザインと機能を兼ね備えた器やインテリアといった生活用品を「ライフスタイル」をテーマに紹介する。このアートゲートプログラムに協力しているのが銀座のギャラリー「ACギャラリー」。
同展はACギャラリーで過去5回開催された人気企画。「吉祥寺は銀座と違って街の中で身近にアートに触れることができる場所」とACギャラリーの赤瀬圭子さん。吉祥寺の展覧会ではクラフト作家37人が思い思いに創作した「ボタン」を展示販売している。
「わらやとう、ワイヤーといった素材の立体的なボタンや、ドングリが枝についた状態のガラスもの、動物の顔の立体的な焼き物、フェルトや糸でかたどったオブジェ風なものまで作品はいろいろ」と赤瀬さん。参加している作家については、「銀座で開催されている初期のころからの作家さんに加え、新しい作家の方が積極的に参加してくれた。ボタンを専門に制作している作家さんは2人だけで、この展覧会のためにわざわざボタンを創作してもらっている」という。ガラス、陶、染織、七宝、金工、藍染め、寄せ木、バスケタリー、革など参加する作家の専門分野もまちまちだ。
銀座でもボタンの展覧会は年に一度だけ。この展示でしか出品しないものも多い。「名刺サイズのシートにボタンがいくつか縫い付けてあり、ワンシート平均1,000円前後の価格設定にしている」という。
「今後は作家さんのワークショップだったり、地元の作家さんを中心に絞った企画だったり、あるいは地方色豊かなものだったり、頑張っている若手作家たちのチャンスになるような発表の場だったり…そんな展示をしていきたい」とも。
営業時間は10時~18時(最終日は17時まで。東北地方太平洋沖地震の影響に伴い、営業時間を短縮中。変更になる場合もあり)。今月16日まで。