伊勢丹吉祥寺店(3月14日閉店)が入居していたF&Fビル(武蔵野市吉祥寺本町1)に今年10月開業予定の商業施設の名称が「コピス吉祥寺」に決定した。武蔵野市開発公社(武蔵野市)と三菱商事都市開発(渋谷区)が7月26日に発表した。
コンセプトは「吉祥寺スタイル・コミュニティー」。地域の人々が気軽に立ち寄れる「時間消費型」「滞在型」商業施設を目指す。ターゲット層は20代後半から30代前半のニューファミリーとその親の3世代が中心。改装工事には武蔵野市開発公社が13億円弱を投資し、新たな環境作りのため三菱商事都市開発が8億強を、各テナントもそれぞれの店舗作りのために出資する。
施設は、地下1階~7階のA棟と、地下1階~8階のB棟に分かれ、「ファッションストリート」(1階~2階)、「デイリーライフソリューション」(地下1階)、「ママ&キッズ」(3階)、「ライフスタイルソリューション」(4階~8階)の4カテゴリーでフロアを構成する。敷地面積は6,262平米。延べ床面積は4万6,021平米。108店舗が出店する予定。
主な店舗は、大型書店「ジュンク堂」(1040坪)、玩具・文具店「キデイランド」(303坪)、インテリアショップ「KEYUKA」(255坪)、アウトドアショップ「ICI 石井スポーツ」(450坪)、ファッションセレクトショップ「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」(102坪)と「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング」(104坪)、ファッションショップ「ノーリーズ&グッドマン」(143坪)、セレクトショップ「プラステ」(74坪)、スーパーマーケット「三浦屋」(280坪)など。レストランの出店はないが、カフェや喫茶店の出店は予定する。
施設名の「coppice(コピス)」は、英語で雑木林や小さな森を意味する。「いろんな木々が集まる楽しい森をイメージし、かわいいお店、おいしいお店などが集い、たくさんの人々の笑顔や楽しい時間が集まる」施設がコンセプト。Coppiceには、「co(=ともに生きる)」と「(s)pice(=活気付ける、刺激する)」という2つの意味もあり、「吉祥寺の人々とともに生き、街の中心となって、いつもの生活に新しい刺激をもたらす施設でありたい」との願いを込めたという。
同開発公社の井上理事長は「『武蔵野ライフスタイル』と『吉祥寺トレンド』をキーワードに、街に新たなシーンとコミュニティーを創出していく」と話す。
現在、同施設1階の元町通り側、ウッドテラスの愛称を募集している。愛称の一部に「コピス」が入っていることが条件。採用者には、施設で使える買い物券3万円分を進呈する。詳細は近日中に武蔵野市開発公社で発表。8月13日必着。