銭湯で74分1カット映画の公開記念ライブ-舞台は吉祥寺

風呂ロック「湯けむりライブテープ」で歌う前野健太さんとあだち麗三郎さん

風呂ロック「湯けむりライブテープ」で歌う前野健太さんとあだち麗三郎さん

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 吉祥寺の銭湯「弁天湯」(武蔵野市吉祥寺本町2)で12月3日、風呂ロック「湯けむりライブテープ」が行われた。

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 同ライブは、吉祥寺の街を舞台とした74分1カット作品「ライブテープ」の劇場公開と、今年の東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」作品賞受賞を記念して行われた。

 「ライブテープ」は武蔵野八幡宮から井の頭公園までの道を歌い歩くミュージシャンを追ったドキュメンタリー映画。監督は「童貞。をプロデュース」「あんにょん由美香」を手がけた松江哲明監督。主演は「ロマンスカー」「さみしいだけ」をリリースしたシンガーソングライターの前野健太さん。

 ライブ当日は銭湯の富士山の背景画を背にした特設ライブステージを設置し、天井にはプロジェクターで映画のポスターのイラストが映し出された。演奏は2部に分けて行われ、1部終了後には松江監督、直井卓俊プロデューサーらによるトークショーも行われた。1部は前野さんと「DAVID BOWIEたち」の大久保日向さん(ベース)、吉田悠樹さん(マンドリン、二胡)、POP鈴木さん(ドラムス)、あだち麗三郎さん(ピアニカ)で「こころに脂肪がついちゃった」「豆腐」など7曲を演奏。演奏中、POP鈴木さんがおけをドラムの代わりに使い会場を沸かせ、トークでは松江監督らが撮影時の秘話を語った。

 2部は前野さんによるアコースティックギターソロ。「100年後」「友達じゃがまんできない」など9曲を披露したのち、アンコールで「18の夏」と「東京の空」を演奏した。トーク中、突然始まったじゃんけん大会では、勝ち残った観客に作中でも前野さんがかけているサングラスをプレゼント。演奏中には手拍子とともに会場が一体となった。後半、前野さんが客席へ降り、女湯から脱衣所、男湯を歩きながら演奏するといった同作品と重なる場面もあり、ライブは大いに盛り上がった。

 「ライブテープ」について、今回のライブも撮影していた前野監督は「不意にカメラがパンすることでワクワクする。偶然が必然に見えてくる」と話す。「普段映画を見ない人、いろんなことを抱えている人、足りないものがある人に見てほしい。『生きていかなきゃね!』というメッセージを感じてもらえたら」とも。

 同13日には前野さんが武蔵野八幡宮から街を歌い歩く「ミニライブテープ」が行われた。その後、HMV吉祥寺(吉祥寺本町1)ではインストアトーク&ライブが開催され、オリジナルカセット付き「ライブテープ」前売り券も発売された。

 現在、吉祥寺バウスシアター(吉祥寺本町1)でレイトショー上映中。1月15日まで。全国で順次公開。

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