吉祥寺のショッピングセンター「エフエフ」(吉祥寺本町1、TEL 0422-22-0330)は、30のテナントを紹介する初のフリーマガジン「ff」を作成した。制作は吉祥寺エフエフ商業協同組合。
伊勢丹吉祥寺店の新館としてオープンし、今年11月にリニューアル3周年を迎える同館。来年3月の伊勢丹吉祥寺店閉店後も引き続き営業を続けることから、「エフエフ」の魅力を来店客に伝えるために企画した。キャッチフレーズは「ここからはじまる吉祥寺散歩」。
同館には創業80年に及ぶ吉祥寺の老舗から海外発のブランドまで、30のショップやレストランが入店する。同誌では、各店のオーナーや店長をはじめ、店の中心に位置する「人」の写真を中心に置き、「こだわりの品」「おすすめの商品」「商品選びのポイント」など伝える。
写真は、広告や出版など幅広い分野で活躍する平間至さんとミズカイケイコさん、エッセーは2004年に「漢方小説」で第28回すばる文学賞を受賞した中島たい子さんが手がけた。祖母の代から吉祥寺育ちの中島さんが書き下ろした2本のエッセーに、平間さんとミズカイさんが撮影した井の頭公園周辺のイメージ写真を組み合わせている。
同組合の事務局長、近藤さんは「同館と吉祥寺の街とのつながりが深く感じられるはず。第一線で活躍する方々に協力を依頼したので、彼らの目を通して発掘した『エフエフ』の魅力が詰まったぜいたくな作りとなった」と話す。
仕様は全42ページ、発行部数は6,000部。9月11日から、同館内や吉祥寺コンシェルジェ(サンロード商店街、東京三菱UFJ銀行入口側)などで配布している。