吉祥寺を拠点とするバンド「bonobos(ボノボ)」が4月15日に「オリハルコン日和」を発売し、タワーレコード吉祥寺店（武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-21-4571）宛に特別ビデオメッセージを送った。

　同アルバムは、井の頭公園をCDジャケットに使用した2年11カ月ぶりの新作。昨年10月、P-ヴァイン・レコードに自らのレーベル「ORANGE LINE TRAXXX」を設立した。同作は第2弾のオリジナルフルアルバム。ゲストミュージシャンに、HAKASE-SUNさん、木暮晋也さん(ヒックスヴィル、トーテムロック)、武嶋聡さん(copa salvo、EGO-WRAPPIN'、UNDER CURRENT)、辻村豪文さん(キセル)、野村卓史さん(グッドラックヘイワ)などを迎えた。11曲入りで2,730円。

　井の頭公園の井の頭池をバックに、同CDジャケットとプロモーションビデオを撮影したのは、ボノボの拠点が吉祥寺ということもあったため。さらにアルバムのタイトル「オリハルコン日和」を映像で表現するに当たっては、「開けた空とスワンボートが往来する、のどかな風景が合うんじゃないかと思いまして。すてきなジャケットだと思うんですが、いかがでしょう」とメンバーの蔡忠浩(さいちゅんほ）さん。

　吉祥寺店のみにメッセージを送った理由について、蔡さんは「吉祥寺のタワーレコードがまだ移転する前に、一度インストアイベントをさせてもらったことがあり、そのときにもとても良くしてもらった印象がある。まだ大阪住まいだったころはこうやって吉祥寺かいわいで生活するようになるとは思っていなかったが、もう今や吉祥寺は地元と言っても差し支えない密着っぷり。地元を愛するのは当然でしょう」と話す。

　ビデオメッセージは約5分で、内容は、ニューアルバムの内容や、井の頭公園でのプロモーションビデオ撮影に関して。売り場で5月6日まで上映している。

　ボノボは、2001年、蔡さん(ボーカル、ギター)を中心に結成された、レゲエ/ダブ、ドラムンベース、エレクトロニカ、サンバにカリプソとさまざまなリズムをのみ込みながらフォークへ向かう音楽集団。2003年に「もうじき冬が来る」でメジャーデビュー。「THANK YOU FOR THE MUSIC」は日本のロックフェスでの人気曲にもなっている。今年5月からは、同アルバム発売を記念した全国ツアーも開始する。

　同店の松尾さんは「数多くのライブを通じて彼らの音楽性が認知され、ファンがどんどんと広がっていく。ハナレグミやフィッシュマンズなどが好きな人にオススメ。聴けば幸せになれるグッド・メロディー」と話す。

　営業時間は9時30分～22時。