JR吉祥寺駅改札内と井の頭線吉祥寺駅の改札付近に現在、一面桜のラッピングが施されている。
アサヒビールが「アサヒスーパードライ」発売30周年を記念して企画したもので、花見の時期に合わせ全国各地の桜の名所に通じるターミナル駅や商業施設などを桜色で埋め尽くすプロジェクト。
もともと2015年に東京メトロ銀座線の上野駅で初めて展開した。商品のパッケージも春限定の桜をあしらったデザインとなり、古くから桜の名所として知られる上野公園の桜開花に先駆け、満開の桜の写真や桜の造花を使って床や階段など駅構内全体をラッピングした。今年は同企画が全国11カ所、桜の名所付近の駅での展開へと広がった。
首都圏で展開されるのは上野の他に吉祥寺のみ。マーケティング本部の花田さんは「都内で桜の名所と言えば、上野恩賜公園や千鳥ケ淵などいくつかある。吉祥寺駅は井の頭公園という花見の名所に近いこともあるが、全国的に知名度も高く、花見の時期以外でも多くの人が訪れる。SNSを積極的に活用する若者が多い街であり情報発信力も高い。住みたい街1位に返り咲いたこともあり、注目されている場所ということで駅のラッピング場所として選んだ」と話す。
吉祥寺駅を通勤で使う男性は「いつも見慣れている景色が一面明るい春の雰囲気になって驚いた」と話す。地元に住む主婦は「毎年井の頭公園で花見をする。まだあまり桜が咲いていないので、駅の桜を見て満開になるのが楽しみになった」と感想を話した。
「ちょうど井の頭公園開園100周年のタイミングにも重なった。日常で利用している駅が一足早く満開の春の装いになり、吉祥寺駅で春の訪れを感じていただけたら。これから満開になる桜や花見などへの期待感もお伝えできれば」とも。
吉祥寺駅は4月2日まで。