吉祥寺の街を舞台に10月1日より、「吉祥寺アニメワンダーランド2016」が開催される。
中央線文化を背景に漫画やアニメを生み出してきた街である吉祥寺は、スタジオジブリをはじめ数多くの制作スタジオや作家とのゆかりがあり、地元商工業者とクリエーター行政などが協力して事業に取り組み、街に新たな魅力を付加する観光リソースを整備している。その一環として、吉祥寺在住またはゆかりのある漫画家やアニメスタジオ、武蔵野商工会議所と地元商店会が主体となり、1999年より同イベントが開催されている。
9月29日より先行イベントとして、10月から放送を始める吉祥寺を舞台にしたテレビアニメ「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-」の原作や絵コンテなどの展示会をリベストギャラリー創(武蔵野市吉祥寺東町1)で開催。10月2日には武蔵野公会堂で同作の先行上映会を行う。
第1週は、東急百貨店北側広場で昔懐かしい玩具から海外のレアなトイまで集結する「吉祥寺おもちゃ市場」(1日・2日)や、野本憲一さんを講師に人気アニメ・ガンダムのプラモデルを作るワークショップ「親子でプラモデル教室」(2日)などを開催。
第2週には、井の頭公園の野外ステージ「森のわくわくステージ」に楳図かずおさん(8日)が登場。声優の神谷明さんらがステージに上がる「吉祥寺アニメミュージックアワー」(9日)も。公園内に特設した「森の映画館」(8日・9日)では、「うさぎのモフィ」「デジモンユニバース アプリモンスターズ」などを上映する。
そのほか、コピス吉祥寺の「ふれあいデッキこもれび」(吉祥寺本町1)ではビッグバンドによるアニメソングの演奏(1日・2日)を行い、吉祥寺シアター(吉祥寺本町1)で行われる「吉祥寺アニメーション映画祭」(22日)では、竹熊健太郎さんやアニメーション監督の森本晃司さんら審査陣を迎え、地元の若手映像作家やアニメ作家による作品など意欲的な新作を上映する。
イベントのメインビジュアルは楳図かずおさんが担当した。丸井吉祥寺店では「楳図かずお『わたしは真悟』」展」を開催するほか、ユニクロ吉祥寺店では楳図さんのイラストを使ったオリジナルTシャツを作成できる企画も用意する。同イベント実行委員会の広報担当、櫻井さんは「街にはフラッグが飾られ、楳図さんカラーである赤白ボーダーに染まるスペシャルな吉祥寺を楽しんでいただければ」と来場を呼び掛ける。
10月23日まで。