コピス吉祥寺(武蔵野市吉祥寺本町1)の8階・吉祥寺カルチャーセンター内特設会場で6月7日、井上健一郎著『吉祥寺「ハモニカ横丁」物語』(国書刊行会/2015年5月22日発売)の刊行記念トークイベントが開催される。
「ハモニカ横丁」は、戦後のヤミ市を起源とする商店街。JR各線、京王電鉄井の頭線・吉祥寺駅の北口から伸びており、商店や飲食店などが100軒近く立ち並んでいる。名称の由来は、作家の亀井勝一郎さんが「狭い間口の店が立ち並ぶようす」から名付けたのが始まりで、次第に定着して呼ばれるようになった。
近年では、古くから存在する店だけでなく、若い世代のオーナーによる新感覚の店にも注目が集まっており、「あひるビアホール」や「ハモニカキッチン」などが代表格。新旧の混沌とした空間のハモニカ横丁は、吉祥寺のランドマーク的な存在となっている。
同新刊を執筆した井上健一郎さんは、新潟県出身で現在は会社員。2007年に「吉祥寺『ハモニカ横丁』の記憶」(私家版)を出版、2013年に「盛り場はヤミ市から生まれた」(青弓社)を共著するほか、「ヤミ市横丁研究所」の研究員としても活動。井上さんは同新刊で、ハモニカ横丁の成り立ちから現在のあり方までの変遷を探り、横丁が持つ魅力を記している。
開催される同イベントは、ジュンク堂吉祥寺書店で同新刊を購入した先着50名限定で、当日の整理券が配布される。『著者である井上健一郎氏と雑誌「酒とつまみ」初代編集長の大竹聡氏に、「横丁」の魅力について存分に語りあっていただきます』と、同イベントサイトで綴られている。
開催時間は14時~15時半。詳細は、http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=9143 まで。