武蔵野美術大学(小平市小川町1)の美術館・図書館で5月25日から、『ポピュラー音楽の世紀-中村とうようコレクションでたどる20世紀大衆音楽のダイナミズム-展』が開催される。
中村とうようさんは音楽評論家(2011年7月21日に自死)。昭和44年に音楽雑誌「ニューミュージック・マガジン」(現・「ミュージック・マガジン」)を創刊し、ひとつの音楽ジャンルに留まらず総合体としての「ポピュラー音楽」を研究。レコードや楽器の収集家でも知られ、生前には武蔵野美術大学に中村さんが所蔵していた膨大なレコードコレクション/書籍/楽器など音楽関連の資料を寄贈している。
同展は、中村さんのコレクションの中からポピュラー音楽の成り立ちに不可欠だったレコード/蓄音機/楽器などを中心に展示。自身の音楽論のなかで、20世紀の100年間を“ポピュラー音楽の世紀”と位置づけていた中村さん。コレクションを通して、ポピュラー音楽が盛り上がった時代を振り返る。
また、会期中は全9つの関連イベントを開催。7月20日の中村さんを偲ぶ『とうようズ・デイ 2015』では、中村さんにゆかりのある音楽家が登場。「サンディーや山内雄喜のハワイアンから、ウードの常味裕司奏でるアラブ音楽、サカキマンゴーのアフリカ親指ピアノから、さらにブラジルのサンバやショーロまで、たった一夜でこれだけ多彩な音楽を楽しめてしまう豪華な企画です。しかも、最後にはジャンルを超えた共演も!? 中村イズムをいまに伝える楽しい一夜をお楽しみに!」と、同イベントサイトに綴られている。
開催は8月16日まで。休館日は日曜日/祝日(6月14日、7月20日、8月16日は特別開館)。開館時間は10時~18時(土曜日/特別開館日は17時閉館)。関連イベントの詳細は、http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/8958 まで。