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西荻窪に紅茶とこけしの店「西荻イトチ」-カフェスペースも

「西荻イトチ」店内の様子

「西荻イトチ」店内の様子

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 西荻窪に4月23日、紅茶と郷土玩具の店「西荻イトチ」(杉並区西荻北2、TEL 03-5303-5663)がオープンした。店舗面積は約12平方メートル。

山谷レイさん作「青森・津軽こけし」オレンジのラインは同店のオリジナル

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 紅茶専門店やティールーム、喫茶店などに勤務し、ティーブレンダーとして活動を始めて8年、郷土玩具に興味を持ち始めたのが2年ほど前というオーナーの伊藤ちえさん。「もともとイギリス好きか高じて、紅茶に親しむようになり、その奥深さに引かれた」という。「ワイン好きと似た感覚かもしれない。産地や季節によって味が全然違うし、蒸らし方一つで味が変わるのも面白い。基本的に飽き性なのに、紅茶だけは飽きがこなかったので、相性がよかったのかも」と笑う。

 同店オリジナルブレンドの「ロイヤルミルクティブレンド」(50グラム、800円)、「チャイブレンド」(同750円)、奈良県産の「月ヶ瀬紅茶 春摘みやぶきた」(同630円)などの茶葉をはじめ、ジャムや木のスプーン、大阪のレトロ雑貨店「夜長堂」デザインのオリジナルロゴが入ったマグカップなどを販売する。「月ヶ瀬紅茶は緑茶の品種を使っているので日本人の口に合いやすいかも」(伊藤さん)。

 店内にはカフェスペースも併設。席数は約7席。メニューは、ミルクティー、ストレートティー、アールグレイティー、アイスティーオレなどのほか、「こけしラムネ」などこけしに関連したユニークな物も。「紅茶と焼き菓子を一緒に食べるなんともいえない幸せを感じてほしい」といい、レモンジンジャーケーキやスコーンなど紅茶に合う自家製焼き菓子も用意する。

 店内では、木地干支(えと)や土鈴、東北を中心としたこけしのほか、店オリジナルのこけしなどを置いている。「郷土玩具の収集を始めて、作家へ会いに行き話を聞く機会も増えた」という伊藤さん。「後継者不足で作り手が減っていく現実を知り、少しでもその魅力を広めていけたらと思う。伝統工芸品なので代々受け継がれていくスタイルも面白い。基本は同じでもその代によってやっぱり特徴が出てきてそれが味になったりもするので、そういう伝統を絶やしたくないなと思う」

 現在、店の2階部分を貸しスペースにできるよう「準備中」といい、「今後、こけし講座などのワークショップも展開していけたら」とも。

 営業時間は11時~19時。月曜定休(臨時休業あり)。

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