第1回井の頭公園検定(通称いのけん)が12月2日に行われ、400余人が参加した。
試験会場となった三鷹産業プラザ(三鷹市下連雀3)、武蔵野公会堂(武蔵野市吉祥寺南町1)には、9歳から88歳まで三鷹市、武蔵野市を中心に遠く大阪府や山口県からも含め、幅広い参加者年齢100問100分の試験に臨んだ。
同検定は、井の頭公園検定実行委員会(委員長:川井信良)により、5月に70周年を迎えた井の頭公園自然文化園、2017年に開園100周年を迎える井の頭恩師公園の100周年へのカウントダウンを記念して、昨年夏より準備され、問題作成の検討などを経て、第1回の実施となった。
問題は、「『井之頭』の名を付けたという伝説のある徳川家の将軍は?」「映画『グーグーだって猫である』の主演女優は?」「井の頭池にいる特定外来生物は?」「井の頭公園の桜の花見は何時で終了?」など、歴史、文化、環境、マナーまで、井の頭公園にまつわる幅広い分野からの出題となった。
参加者のプロフィルは、居住地域では三鷹市が38%、武蔵野市が31%と地元が約7割を占め、年齢は40代、50代で46%と、全国で行われているご当地検定と比べると現役世代の参加の割合が高いのが特徴といえる。発表は12月13日、合格基準は60点以上で3級、80点以上で2級。合格者には、認定証などが贈られる。
武蔵野市観光推進機構事務局長の武藤さんは、「多くの方に参加いただき、あらためて井の頭公園が地元の方に愛されていることを知った。日本初の郊外型公園である井の頭公園は、あのミシュラングリーンガイドで1つ星に認定され世界からも評価されている。この検定は、開園100周年に向けての一つのプログラムで、ボランティアガイドなどの他の施策と連携しながら、井の頭の公園の魅力や井の頭池の外来種の環境問題などを発信していきたい」と話している。
同検定は、2017年の開園100周年まで、来年以降の実施も決定している。