吉祥寺の絵本専門店「トムズボックス」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-23-0868)で現在、グラフィックデザイナーでイラストレーターの和田誠さんによる個展「24頭の象」が開催されている。
1977(昭和52)年から担当する「週刊文春」の表紙のイラストとデザインをはじめ、文筆家、映画監督など多岐にわたり活躍する和田さん。出版した書籍は100冊を超え、1974(昭和49)年には講談社出版文化賞(ブックデザイン部門)、1997(平成9)年には毎日デザイン賞を受賞している。
昨年、和田さんが広告制作会社・ライトパブリシティのデザイナー時代に初めて出版した「21頭の象」の復刻版「41頭の象」(トムズボックス、1,575円)を同店から発売。退屈な会議中のいたずら描きから生まれたという「21頭の象」は、当時は訪ねてくるクライアントへの手土産として配っていたといい、書店では購入することのできない幻の一冊。同書は、51年の時を経て、その「21頭」に新たに20頭の象を加えて発行。同展ではその41頭の中から24頭を選んで、新たに描いた作品24点を並べる。
「今回は『21頭の象』のアイデアをよみがえらせて新たにペン画で描いていただいた。見ているとじわじわと漂ってくるユーモアにホッとする和田さんの絵を見に、ぜひ立ち寄ってほしい」と同店店主の土井さん。
開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。木曜定休。11月30日まで。