猫だらけの恒例イベント「吉祥寺ねこ祭り」が始まった。「むさしの地域猫の会」のチャリティーイベントとして、「猫」をキーワードに地域の活性化や人と猫が共生するまちづくりの一助となることを目的としてスタートし、今年で3回目を迎える。

　「昨年は、不幸な野良猫を増やさないチャリティー活動を行う『3つ編みプロジェクト』の写真展をフィーチャーした企画の反響が大きかった」と実行委員の阿須間さんは話す。イベントに参加する各店舗では、期間中、ワンドリンクサービスなどのおもてなしを用意。「遠方からも多くのお客さまにご来街いただき、昨年の募金総額は13万1,558円になった」という。

　今年も参加各店舗による、猫に関連したイベントが多数行われる。横丁ギャラリー（武蔵野市吉祥寺本町1）では「ねこだらけ展」（10月28日まで）を、ギャラリーFace to Face（吉祥寺南町1）では樹乃かにさんによるイラスト展「ねこってさ」を開催する。ドッグカフェで犬猫グッズ専門店 のCORE（三鷹市下連雀3）では10月20日、「日常のケアとにゃんと簡単マッサージ」と題し、猫セミナーを実施。アトレはなびの広場にはねこのオブジェが飾られ、街は猫だらけの1カ月となる。

　昨年から始まったむさしの地域猫の会・武蔵野市環境政策課共催で行う井の頭公園野外ステージでは、「飼い主のいない猫の譲渡会」を今年も開催。「多くの方にご来場いただき、昨年は31匹の猫に65人の希望者がつき、無事に全ての猫の飼い主が決まった。今年は14日に開催するので、猫を飼いたいとご希望の方は、ぜひこの機会に参加してほしい」と阿須間さん。

　開催時間など詳しくは、参加各店舗店頭、吉祥寺まち案内所、武蔵野市観光推進機構、アトレ、コピスなどで配布している「吉祥寺ねこマップ」（イベントチラシ）で確認できる。イベントのホームページからもダウンロードできるようになる予定。「ねこ祭り」は10月31日まで。