西荻窪にあるギャラリー・雑貨店「FALL(フォール)」(杉並区西荻北3、TEL 03-5856-0522)で8月22日より、愛媛県東温市在住の陶芸家で音楽家の工藤冬里(くどう・とうり)さんの新作展「葛陶」が開催される。
「同郷のよしみもあって、店のオープン時から展示をしていただいており、今回で8度目になる」と店主の三品(みしな)さん。
「音楽家として長いキャリアを持つ工藤さんは、1980年代から一貫してアバンギャルドで実験的な音楽シーンに身を置いてきた方。自身のバンド『マヘル・シャラル・ハシュ・バズ』は時代とともにメンバーとファン層を刷新しながら、今なお旺盛に活動を続けている。陶芸家としての作品も、音楽と同様に、そのアバンギャルドな生き方が表れ、毎年、彼独自の語法で『陶芸とは何か』を考え抜いた、ユーモラスで破天荒な作品が並ぶ」と話す。
愛媛の砥部(とべ)焼をベースに、毎年違ったコンセプトから陶と磁の特性と、それぞれの歴史的な意味を使い分け、器からオブジェ、土塊(つちくれ)のようなものまで広く制作を続ける工藤さん。
三品さんは「今年の展覧会名は『葛陶』。例年通りいったいどんな展示になるか作品が届いてみるまで分からない」と笑う。今月24日には工藤さんとも親交のある音楽家の宇波拓さんを招き音楽ライブを開催する。開場19時30分、開演20時。チケット=1,500円(ドリンク代別)。
営業時間は12時~20時。月曜・火曜定休。8月26日まで。