![「こわれゆく女」より。©1974 Faces International Films,Inc.](https://images.keizai.biz/kichijoji_keizai/headline/1344338306_photo.jpg)
吉祥寺バウスシアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-3555)で8月11日、「インディペンデント映画の父」と評される映画作家、ジョン・カサヴェテスの特集上映「ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ」が始まる。
1993年に日本で初めて特集上映が企画されて以来、19年ぶりの特集上映となる同イベント。カサヴェテスのデビュー作にしてインディペント映画の金字塔といわれる「アメリカの影」、代表作の一つ「こわれゆく女」、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞しカサヴェテス映画の集大成ともいうべき傑作「ラヴ・ストリームス」のほか、「フェイシズ」「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」「オープニング・ナイト」の6作品を上映する。
「こわれゆく女」は、映画修復作業の支援・監修を目的とした「THE FILM FOUNDATION(フィルムファウンデーション)」とファッションブランド「グッチ」の協力のもと復元されたニュープリント版として、「ラヴ・ストリームス」はDVD化されておらず、「幻の作品」となっていたが、今回ニュープリント版として復活する。
「愛すること、失うことに耐えること、生きる意味を見いだすことの闘いを物語り続けた孤高の映画作家がスクリーンによみがえる。映画を取り巻く状況が刻々と変わりつつある今こそ、カサヴェテスの映画を見ることに大きな意味があるように思う。特に若い世代にとっては、今回が初めてのカサヴェテス体験になる方も多いのでは。僕も初めて見る作品もあり、それをスクリーンで鑑賞できることが楽しみでならない」と同館スタッフの井手さん。
上映時間・チケットについては同館ホームページから確認できる。8月31日まで。