三鷹市芸術文化センター(三鷹市上連雀6、TEL 0422-47-5122)星のホールで5月から9月まで、チャップリンの特集上映「もう一度、スクリーンで見たい、チャップリン」が開催される。
チャップリンはイギリス・ロンドン出身の映画俳優・監督。1914 年「成功争い」でハリウッド映画デビュー。同年に36 本の映画に出演し、一躍人気者に。以後、映画史に残る数々の傑作を残し、1977 年スイスで88年の生涯に幕を閉じた。
5月12日の「キッド」「街の灯」の2本立て上映を皮切りに、「黄金狂時代」「モダンタイムス」(6月23日)、「犬の生活」「のらくら」「殺人狂時代」(7月14日)、「担へ銃」「独裁者」(8月25日)、「サーカス」「ライムライト」(9月22日)と続く。
初回上映に向けて同館の森元さんは「チャップリンの初期の名作であることは間違いなく、サイレント映画の世界で、チャップリンがその魅力を余すところなく発揮している2本。特に、今の時代に失われつつある人と人の心の触れ合いや、無償の愛の美しさが描かれた『キッド』の中で、親子以上に強い絆が育まれていくシーンは涙なくしては見られない。子役のジャッキー・クーガンの愛らしさは筆舌に尽くし難いほど」と話す。
「街の灯」については、「実る可能性が低い恋であると知りながら、懸命に一人の女性に献身的に尽くした男の姿を描いた作品。その永遠とも呼べるラストシーンは必見」だという。
「チャップリンの映画は『もう何度か見た』『テレビやDVDで見た』という人も多いと思うが、『スクリーンで見た』という人は意外と少ないのでは。映画の黎明(れいめい)期から映画史とともに歩んだチャップリンの魅力をあらためて、大きなスクリーンで見てほしい」と来場を呼び掛ける。
上映開始は、昼の部=11時、夜の部=16時(途中休憩あり、2本立て上映、昼夜入替制)。料金は全席指定で各回、一般=1,000円、学生=800円(当日要学生証)、未就学児の入場不可。チケットの予約は電話で受け付けている。