三鷹市の杏林大学医学部付属病院(三鷹市新川6)の外来棟6階に、洋食レストランの老舗「日比谷松本楼」の支店・杏林大学病院店(TEL 0422-72-7707)がオープンして2カ月半が過ぎた。外来や入院中の患者、見舞いの人のほか、老舗の味を楽しみにやって来る一般客も増えつつあるようだ。
「日比谷松本楼」本店は1903(明治36)年の日比谷公園開園と同時に公園内にオープン。当時としては珍しい洋風3階建ての店舗は評判となり、「松本楼でカレーを食べてコーヒーを飲む…」のがハイカラな習慣となったという。その後は、日比谷焼打事件や関東大震災、左翼学生による火炎瓶投下など幾多の困難を乗り越えながらも、常に日比谷公園のシンボル的存在として今日に至っている。百貨店などのほか、東京大学本郷キャンパスや学習院大学、東京女子医大にも支店がある。
杏林大学病院店では本店同様、「ハイカラ料理」として「シェフのおすすめカレー」(950円)や「オムレツライス ハヤシソース」(1,050円)などを提供するほか、特別メニューとして「ざるそばまたはうどん」(670円)や「天ぷらそばまたはうどん」(1,020円)、「ヘルシー雑炊」(950円)も用意。メニューにはカロリーと塩分も表示する。和定食や、白米を使ってカロリーを抑えたオムライスなども季節に合わせて提供する。人気メニューは、「週替わりランチ」(1,350円)と「シェフのパスタランチ」(1,200円)。
店内からの眺望もよく、晴れた日には東京スカイツリーや新宿の高層ビル群なども見ることができ、窓側の席から順に埋まっていくという同店。11時~15時のランチタイムには全112席がほぼ満席になる。寺内晋店長は「ゆったりとした店内で、昔ながらの洋食を楽しんでもらえたら」と話す。
営業時間は、月曜~土曜=11時~19時、日曜・祝日=12時~17時。