成蹊学園前にある「CAFE & GALERIA PARADA(カフェ&ギャラリア パラーダ)」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-27-6680)は7月21日より、「菅野まり子展」を開催する。
菅野さんは吉祥寺在住の作家。多摩美術大学大学院修了。文化庁在外研修員として渡独し、その後国内外で展示を行っている。同ギャラリーでは2006年のオープニング企画「alterite:sensibilia 手のなかの他處(たしょ)」展より毎年同名グループ展に出品し参加してきた。今回の個展は、2007年、2008年の同展で発表した作品4~5点とともに、新作やドローイングなど約12点で構成する。
展示テーマは「漆黒に浮かび上がる幻燈のような舞台。何処かで見たようだが何処と言えぬ風景、知っているようだが語ることのできない物語。深く静かに決然と、識閾の狭間で生き延びていく情念の形」(菅野さん)。
メーンの作品は「Pollianation」、「受粉」(40,000.円)、「来客」(40,000円)。同ギャラリーの中林さんは「漆黒に塗られたキャンバスに黒い線で描かれていたり、独特な線で描かれた人物や動物やなどが登場したり。それら繊細に描かれた作品は一つの物語を見ているよう」と話す。
会期中に行われるパーティー(今月26日)では、菅野さんの友人でバロックギター、リュート奏者の竹内太郎さんによるミニライブも開催する予定。
中林さんは「作品と併せて、数百年前のオリジナル楽器とともに国際的に活躍する竹内さんの見事な演奏も楽しんでもらえる。今回は羊皮紙を使って描かれた新作も展示する。菅野ワールドをぜひご覧いただければ」と話す。
開催時間は11時30分~22時(日曜は20時まで)。月曜・第1日曜休廊。8月2日まで。