日本産動物の飼育に力を入れている井の頭自然文化園(武蔵野市御殿山1、TEL 0422-46-1100)でこの春、イタチ科のホンドテンに2頭の子供が生まれたことが確認された。
同園によると、ホンドテンの母親は子供を巣の中で育てるため正確な誕生日は不明だが、3月下旬頃、飼育係が与えたエサが食べられずにそのままになっているなどの母親の様子から3月24日頃に生まれたのではないかと推測されている。同園がホンドテンの自然保育に成功したのは今回が初めて。昨年も子供が生まれたが、母親が育児放棄をしたために人工哺育に切り変えて飼育係が育てた。「何度目かの出産でようやく母親も慣れてきた」と同園担当者。
現在子供は体長約30センチほどになり、5月末ごろからは離乳も始まったため時々巣の外で母親と一緒にえさを食べる姿が見られるようになった。
ホンドテンは日本に多く生息する動物で、大人で体長は40センチから50センチほど。関東では同園のみで飼育されている。
観覧時間は9時30分から16時30分。入園料は大人=400円、中学生=150円。小学生以下と65歳以上、都内在住、在学の中学生は無料。休園日は毎週月曜日。
井の頭自然文化園