脳性まひの青年を追ったドキュメンタリー映画を上映

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 武蔵野市で活動するNPOボランティアステーション(吉祥寺本町1、TEL 0422-28-7728)は6月22日、武蔵野公会堂でドキュメンタリー映画「もっこす元気な愛」の上映を行う。

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 同作品は、脳性まひのため両腕に障害のある倉田哲也さん(熊本県在住)の運転免許取得への挑戦や、同居する精神障害を患う友人との友情、結婚を考えている恋人やその家族との人間模様を撮影したドキュメンタリーで、大阪府のNPO法人「福祉文化研究所」が制作したもの。

 監督は93年にフィリピン女性と結婚した自らの体験を記録したドキュメンタリー映画「妻はフィリピーナ」で日本映画監督協会新人賞を受賞した寺田靖範監督。この映画の制作ではプロデューサーの神吉良輔さんと共に熊本へ滞在し、約1年をかけて撮影を行ったという。

 寺田監督は同作品について、ドキュメンタリー故に映画の根底にある「反差別」というテーマを描く事の難しさを同作ホームページの中で語っている。実在の人物が登場しているため、人格保護の観点からカットせざるを得なかったシーンなどもあったという。「俺としては哲ちゃん(倉田さん)の気持ちに寄り添って撮影してきたから、編集も出来る限り同じスタンスで作業を行ってきた。(同作品は)試行錯誤の結果、辿り着いた85分30秒。テーマは決して軽くないが、極めて軽快なものに仕上がっている。それは哲ちゃんの明るく前向きに生きるキャラクターに拠るところが大きい」と監督。

 上映は19時から。入場料は大人一般が1,200円。障害者、学生、60歳以上は千円。中学生以下は800円。視覚障害者は音声解説(要予約)、聴覚障害者は字幕つきで鑑賞可。予約はボランティアステーションまで。

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