インターナショナルフォトアーティストの飯富崇生さんは9月、 写真ギャラリー「Respontes du Artututu」を三鷹天命反転住宅(三鷹市大沢2)にオープンした。
飯富さんは、パートナーの芦刈いづみさんとともに長年、地球の自然をテーマにアメリカの風景写真を撮影している。ロサンゼルスの大学で映画を専攻したため、ハリウッド映画のフィルム特殊技術を自然写真に応用したオリジナルの「ネイチャーアートフォト」を確立させた。飯富さんは、総合写真展大賞や朝日新聞社広告局長賞、ミノルタ賞など数々の賞を受賞し、今までに、銀座やオーストラリアなどで個展を開いてきた。現在は、アフリカと地球環境をテーマにしたプロジェクトが進行中だという。
三鷹天命反転住宅は、芸術家・建築家の荒川修作さんと詩人のマドリン・ギンズさんによる、超未来住宅として東京・三鷹に2005年10月に完成した。「住まいは身体の延長にある、器であるべき」という考え方に基づいて作られ、赤や緑などの原色で塗られたカラフルな部屋や傾いたフロアなど、「おもちゃ箱をひっくり返したような」新しい住宅。
ギャラリーは、完全球体の部屋や砂利でできた凸凹の床の部屋に、アメリカの国立公園の写真などが天上に飾られ、寝転がりながら眺めることもできる。飯富さんが世界各国を回って集めてきた資料も展示するほか、直接、現地の情報を得ることもできる。
「今までギャラリーを借りて個展を開催してきたが、話題の三鷹天命反転住宅で、常設ギャラリーをやろうと思った。三鷹天命反転住宅は、どのギャラリーにもない異空間。今までにはないコンセプトのギャラリー」と飯富さん。
開館時間は12時~20時。入場無料。休館日はサイトで順次告知するが、今月の休館は11日、23日、24日を予定。休館日は、予告なく変更される場合があるので、来場の際、事前にサイトのフォームから連絡が必要。自宅兼ギャラリーのアトリエのため、会期は今年9月から2年間を予定。