元祖丸メンチカツで知られる「吉祥寺さとう」(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-3130)を経営するサトウ食品が5月で創業75周年を迎え、7月29日、同店で一日限りのイベントを開催する。
元祖丸メンチカツ(1個270円)は1日約3000個を販売する吉祥寺名物
同社は1948(昭和23)年に、精肉店として創業。吉祥寺店は1974(昭和49)年、2代目の佐藤健一社長の時代に2号店として開業した。同社社長の佐藤理香さんは「当時、2代目社長の叔父が吉祥寺に住んでいた。敷地内で2店舗を営業していたが、そのうちの1店舗が退店したため、声がかかり出店を決めた。現在の敷地の一部、わずか4坪半の小さな敷地で精肉のみ販売していた」と開業時のエピソードを話す。
吉祥寺名物となった「元祖丸メンチカツ」は、もともとは小判型のメンチカツを販売していたところ、忙しいので丸いまま揚げたことから誕生した。丸型の方がうまみ、肉汁が閉じ込められ、よりおいしいメンチカツが出来上がった。「ざっくりした食感のタネは国産牛肉100%とタマネギ。ジューシーな肉汁をしっかり抱え込み、割るとあふれ出す。ソースを付けなくても、牛肉のうまみ、タマネギの甘みを楽しめる」というメンチカツは1日約3000個を販売する。1990年代後半からメディアで紹介され始めて以降、同店前の行列は吉祥寺おなじみの風景となった。
7月29日(雨天の場合は翌30日)、「創業75周年感謝祭」を開催。公式LINEかインスタグラムのフォロワーに向けて、「吉祥寺さとう・ステーキハウスさとうで使える商品券」「築地さとうビーフカレー1個」が当たるハズレなしの抽選会を行う(先着1000人、買い上げ条件あり)。佐藤さんは「メンチカツ以外に、昨年から販売している『さとうの本気シリーズ』もお薦め。季節ごとに商品を変え、現在はキーマカレーを販売中。新しいことに取り組みながらも、創業当時の初心を忘れずに精進していきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は10時~19時(メンチカツの販売は10時30分~)。年始のみ休み。