7回目となるドキュメンタリー中心の写真展「TOKYO DOCUMENTARY PHOTO(トウキョウドキュメンタリーフォト)2023」が6月27日から、「キチジョウジギャラリー」(三鷹市井の頭3)など4会場で開催される。
2017(平成29)年、吉祥寺の3つのギャラリーで神永悦史さんら発起人が始めた写真展。ドキュメンタリー写真家の発表の場を新たに作ることで「社会に新しい視点と風を吹かせること」を目指す。写真家の冨永晋さんは「昨年はコロナ禍が少し落ち着いたこともあり、一昨年より来場者が多かった」と話す。
会場は同ギャラリーと、「GALLERY KAI」(武蔵野市吉祥寺南町1)、「BANSHAN GALLERY」(世田谷区)、「TOKYO BRIGHT GALLERY」(千代田区)。冨永さんのほか、山下裕さん、山田諭さん(以上キチジョウジギャラリー)、関田航さん、森佑一さん(GALLERY KAI)など11人の写真家が参加する。冨永さんは「自分たちが撮影した作品をさまざまな人に発表する場を作り上げていきたいという理念の下に集まっている」と話す。
「昨年は6日間だった会期を約2週間に延ばしたので、より多くの人に見にきてもらえるのではないか。GALLERY KAIのみ会期が1週間なので、足を運んでもらえるよう『ウクライナ特別写真展』として開く」と冨永さん。「会場は増えたが写真家は昨年より1人少ないので、それぞれの作品を多く展示できるようになった。ドキュメンタリーとは何か、社会とは何か。考えてもらえる場にしたい」と意気込む。
開催時間は12時~19時(最終日は17時まででGALLERY KAIのみ18時まで)。入場無料。7月9日まで(GALLERY KAIは2日まで)。7月1日にはGALLERY KAIで参加写真家がポートフォリオレビューを行う。開催時間は13時~17時。定員は8人。