牛肉フォー専門店「PHO THIN TOKYO(フォー・ティン・トーキョー)」(武蔵野市吉祥寺本町1)が6月3日、吉祥寺にオープンする。
同店はベトナム・ハノイにある老舗フォー店「フォーティン(PHO THIN)」から正式に屋号とレシピを譲り受け、2019(平成31)年3月、世界初の2号店として池袋に開業。2021年開業の新宿店に続き、吉祥寺店は国内3号店となる。
吉祥寺出店の経緯について、店主の墨健二さんは「3店舗目は池袋、新宿のような都心ターミナル駅ではなく、郊外にと考えていた。さまざま調査した中で、街のにぎわいや人の雰囲気を見て、まずは直感で吉祥寺がいいと思った。その後、社会人大学院で経営者として登壇する機会があり、講義のテーマで3店舗目の出店場所を取り上げた。学生たちがロジカルに分析した上で吉祥寺が最適との結論に至り、それも後押しとなって出店を決めた」と話す。
池袋店開業前に創業者のティンさんに直接師事した上條卓さんが店長を務める。メニューはハノイ店同様、「牛肉のフォー」(950円、大盛り=1050円)の1種類。パクチーなしも選択できる。だしがしっかり利いたコクのあるスープに、たっぷりのネギが特徴のフォーは「ティンさんお墨付きの本場の味」だという。「麺とスープをしっかり混ぜてなじませて、チリソース、ニンニク酢、ニョクマム、ライム、コショウなどで味変させながら食べ進めるのがベトナム流」とも。調味料類は各テーブルに置き、自分好みの味にアレンジできる。辛みが利いた特製チリソースはティンさん秘伝のレシピによるもの。
そのほかのメニューは、小さめサイズでパクチーなしの「キッズフォー」(500円)、有料トッピングの「卵」(80円)、「ネギ」(120円)、「パクチー」(170円)、「追加牛肉」(250円)がある。ドリンクは、「コーラ」(250円)と「ビール」(550円)を用意。フォーはテイクアウトにも対応する。
店舗面積は約80平方メートル。1階は厨房、階段を上がった2階に18席を用意。「女性一人でも入りやすいように、席と席の間を少し広めに、お客さま同士で目線が合わないレイアウト」という店内は、外光が入り明るい雰囲気に仕上げた。墨さんは「場所は路地の奥なので、まずは見つけに来てほしい。吉祥寺で地元の人に愛される店になっていければ」と意気込みを見せる。
営業時間は11時~21時。