企画展「写真でたどる吉祥寺~鈴木育男写真展~」が現在、「武蔵野ふるさと歴史館」(武蔵野市境5)で開催されている。
2014(平成26)年に開館した同館は、歴史的価値を有する資料を収集、保管したり、調査、研究したりする博物館機能に、歴史公文書を選別、保存、公開する公文書館機能を併せ持つ。
同写真展にはフォトスタジオを中心に事業を展開する「らかんスタジオ」(三鷹市)2代目経営者の鈴木育男さんが撮影した吉祥寺の街の様子が並ぶ。同館の米崎清実さんは「大正末期から昭和初期、東京郊外の住宅地として宅地化が進んだ吉祥寺。第2次世界大戦を経て、街が大きく変貌し今日の吉祥寺が生まれたのは昭和40年代から60年代の都市計画事業だった。その時代を中心に約50点を紹介する」と話す。
7月2日には鈴木さんの長女、鈴木まどかさんを迎え「写真にみる吉祥寺の記憶と魅力」と題した講演会を同館で開く。開催時間は13時~15時。定員は30人。要申し込み(定員を超えた場合は抽選、市内在住・在学・在勤者優先)。6月15日必着。
米崎さんは「写真に写っている人の服装や車など、昔の吉祥寺がどのような様子だったか分かりやすく見てもらえるのでは。展覧会を通じて吉祥寺の街の歴史、生活の移り変わりについて理解と武蔵野への愛着を深める機会になれば」と期待を込める。
開館時間は9時30分~17時。金曜・祝日休館。入場無料。7月13日まで(武蔵野展示室特集展示コーナーは6月8日まで)。