無人販売機「fuubo(フーボ)みんなのボックス」の運用が4月1日、東小金井駅の高架下にある商業施設「nonowa(ノノワ)東小金井」(小金井市梶野町5)で始まった。
販売機を置いたのはJR中央線コミュニティデザイン(小金井市)とみなとく(台東区)。店での販売期間などを取り決めた通常の商慣行により賞味期限が近いなどの理由から、期限が1カ月以上残るがまだおいしく食べられるにもかかわらず店頭に並ばないなど、流通が難しく廃棄されてきた菓子や飲料、カップ麺などを小売価格の3~5割引で販売する。利用者は専用ホームページからキャッシュレス決済で商品を購入し、fuuboの電子ロックを解錠して受け取る。
同販売機の活用で、ショッピングセンターや駅を利用する人にSDGsのうち食品ロス削減の機会を提供するという。JR中央線コミュニティデザイン経営戦略本部チーフの斉藤七瀬さんは「ショッピングセンターのデベロッパーであり街や地域の顔として駅も運営する立場から、食品ロスの解決で何ができるか考えてきた。導入例はニュースで見た」と説明する。
斉藤さんは「お得で便利に販売している。駅の入り口に設置していることもあり、興味を持って試しに利用する人や写真を撮る人などもあり、予想以上に地域の人が関心を持ってくれている。商品の販売と運営を行うみなとくからは、駅への設置は東京で初めてで、日中に注文をもらい、夕方に商品の受け取りがあり、帰宅前に立ち寄るなど、駅という立地を生かした効率的な使い方が見られると聞いている」と話す。