吉祥寺のイーストエリアで活動する人が集まり現在、地域かるたプロデューサーの徳永健さん、武蔵野市開発公社と共に「吉祥寺イーストサイドかるた製作プロジェクト」に取り組んでいる。同エリアの魅力発信を目的とした「ご当地かるた」作りで、11月12日にはエリア内の店舗や施設、SNSなどを通じてかるたの「読み札」の募集も始めた。
プロジェクトの事務局を務める同社は武蔵野市の外郭団体で、「良きまちづくりに必要なことは何か」を考えながら、吉祥寺のまちづくりを進める都市再生推進法人。プロジェクトについて、まちづくり課主任・西山徹さんは「商業ビルが立ち並ぶセントラルエリアや、井の頭公園のあるパークエリアが吉祥寺の話題として取り上げられることが多いが、『イーストサイド』と名付けた吉祥寺駅の東側は個性的な店舗をはじめ、図書館やシアターなど公共施設もあり、中心部とはまた異なる魅力にあふれている。エリアの人たちと一緒に『かるた』を作りながら、街の魅力を掘り起こし、それらを共有することで地域が一つになればと考えた」と話す。
地域の人が参加する全3回のワークショップのうち2回を、11月1日と18日に行った。参加者は実際に街を歩いたり、暮らしているからこそ感じられるエリアの情報を交換したりしながら読み札を考えた。ワークショップの進行役も務める徳永健さんは2019年に「吉祥寺かるた」を製作している。「かるたは46枚の絵札と読み札、さらに解説を付けることで多面的に街を紹介するガイドブックとしても活用できる。2回のワークショップを通して読み札を考える中でも、エリアに対して多くの発見と共感があった」と徳永さん。
読み札は、同エリアの「魅力」「名所・名店」「イーストサイドあるある」などを広く募る。吉祥寺図書館に募集箱を設置するほか、 ツイッターとインスタグラムに「#KESかるた」を付けての投稿も受け付ける。締め切りは12月10日。
支援と共に読み札の投稿もできるクラウドファンディングも11月29日に立ち上げた。西山さんは「『読み札』を考えることでたくさんの人に製作に参加してもらい、同エリアやそこに点在する店舗・施設に関心を持ってもらえたら。かるたが完成したら、ゲームとして遊んでもらいながら地域のコミュニケーションも深めていきたい」と意気込む。