サンドイッチなどアメリカのローカルフードを提供する「The Daps Famous Hood Joint(ザ ダップス フェイマス フッド ジョイント)」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-5406)が吉祥寺にオープンして4カ月がたった。
内観。左手にキッチン、レンガを積んだスペースの向こうにCHILL CHAIR
店内には同店と、理容店「CHILL CHAIR(チルチェアー)吉祥寺2ndBARBER & DELI」が同居する。代表の平井雄輝さんは「チルチェアーのオーナーと当店のヘッドシェフの宮本が昔からの知り合いだった。路面というこの物件との出合いもあり、タッグを組んで出店することになった」と話す。
吉祥寺の立地について、平井さんは「自分を含めスタッフは皆、留学や現地の料理店で働くなどニューヨークに住んでいた経験がある。ニューヨークにセントラルパークがあるように吉祥寺にも緑豊かな井の頭公園がある。天気のよい日にテークアウトを公園で楽しめるのもいいと思った」と話す。
クラシックサンドイッチとして提供する「Authentic Chopped Cheese Sandwich(オーセンティック チョップド チーズ サンドイッチ)」(1,000円)は、炒めたひき肉と玉ねぎ、チェダーチーズを鉄板で熱し、焼いたパンにトマト、レタスと共に挟む。プロシュートなどのハムやサラミとモッツアレラチーズ、野菜を挟んだデラックスサンドイッチ「Kichijoji Fat Boy Sandwich(キチジョウジ ファット ボーイ サンドイッチ)」(1,800円)のほか、ライスプレート「B-Side Chicken Over Rice(ビーサイド チキン オーバー ライス)」(900円)なども用意する。
「当店の名物で、ニューヨークでは日常的に食べられている『Chopped Cheese Sandwich』の有名店とされるハーレム地区の飲食店で働いていた宮本が、伝授された本場のレシピを反映し提供している。特に外国人客は独特のスパイスの風味などに『日本でこの味が食べられてびっくり』と、遠方から足を運んでくれる」と胸を張る。
テーブル席を設けず、レンガを丘のように積んだ内装設計は宮本さんのニューヨーク時代の友人が手掛けた。平井さんは「ニューヨークの店に見られるような自由なスタイルをそのまま日本に持ち込めたら面白いと考えた。英語表記のメニューなども現地を意識した。イートインスペースの使い方もいろいろな選択肢があるので、それぞれに楽しみ方を見つけてもらえたら」と話す。
クラブなどでDJ経験のあるスタッフを中心に音楽イベントなども予定する。「店名の『Dap』は互いのこぶしを合わせたり握手したりする現地のあいさつで、『魂を交換する」という気持ちも込められている。多くのインスピレーションをもらった多様性に富むアメリカンカルチャーを発信しながらお客さんや地域の人とつながり、何かを還元していければ」と意気込む。
営業時間は11時30分~20時。