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日本の木だけを使った家具を販売する吉祥寺「キシル」が5周年 ランドセルも

五日市街道沿いに店を構える「キシル吉祥寺店」の外観

五日市街道沿いに店を構える「キシル吉祥寺店」の外観

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 吉祥寺の五日市街道沿いで国産の無垢(むく)材を使い、自社で製造した子ども机などの家具を販売する「キシル吉祥寺店」(武蔵野市吉祥寺北町1、TEL 0422-27-1243)が8月、5周年を迎えた。

材木を天井までアーチ状に使ったヒノキの香りが漂う店内

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「日本の木だけで家具を作りたい」と、2002(平成19)年11月に創業したキシル(静岡県浜松市)が経営する同店。学習机の製造からスタートしたが、住宅用建築材としては売り物にならない曲がった木材を家具用にするため、伸縮する木の性質を生かす乾燥術や加工方法を数年かけて試行錯誤した。丸太を製材するキシル東工場を開設したのは2015(平成27年)年4月。木にゆかりが深い街で店を始めたいと吉祥寺を選び、場所は五日市街道がかつて多摩地域から木材を運ぶための通り道だったことから決めた。社名でもある店名はギリシャ語で「木」を意味する言葉の読み方から付けた。「森と人をつなぐ橋のような存在になりたい」との思いも込めたという。

 店舗面積は約65平方メートル。ヒノキの香りが漂う店内には、天井までアーチ型に材木を配した。「扱っている材木を間近に見ていただけるようにした。『倉の中のよう』というお客さまもいる」とほほ笑むのは店長の脇川飛鳥さん。

 家具は「木の持つ風合いを損なわないように」オイルを染み込ませて中から強化する「オイル塗装(オイルフィニッシュ)」で仕上げる。常時並べるアイテムは、キッズ用の学習机やチェアなどやベッド、テレビボード、リビングやキッチン収納など暮らしの家具を半々ずつ合わせて約200~300点。10月には新商品のテレビボード(7万6,000円~)、数量限定の学習デスク(7万2,000円~)、スタンダードベッド(5万円~)も発売。木の家具を扱う店のイメージに合わせて仕入れた雑貨も販売する。

 子ども家具の製造からスタートした同店は、新しい試みとして「アラタ」と名付けたオリジナルランドセルを企画。直営店にて2018(平成30)年4月に販売開始。技術指導は職人同士交流があった縁から皮革製品を製作する「土屋鞄製造所」(足立区)。「色や素材、軽さを追求」し、内装イラストはフィンランド在住の作家大田舞さんが手掛ける。価格は5万9,800円。

 「街のにぎわいから少し離れた場所だが、山とのつながりを感じる空間を提供している。製品に触ったり、香りを楽しんだりと五感を使ってキシルのブランドを体感してもらいたい」と脇川さん。「生活が中心の街、吉祥寺の方々に、自然を暮らしに取り入れる心地良さを届けたい。国産の無垢材で作った家具のことをもっと知ってもらえたら」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~17時。火曜・水曜定休。

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