コモディイイダ(三鷹市上連雀6、とくし丸担当＝080-4293-1184)三鷹店が、三鷹市内の大沢・北野地域で移動スーパー「とくし丸」による移動販売を始めて半年が過ぎた。
　移動スーパー「とくし丸」は、スーパーマーケットなどで購入した食料品などを軽トラックに積み込み、個人宅などへ訪問販売を行う取り組み。三鷹市内では、個人宅への巡回だけでなく、都営住宅や市営住宅などの敷地を活用して販売している。

　コモディイイダと個人事業主のドライバーが移動販売事業の主体となって取り組み、三鷹市が販売スペースを確保する形で支援している。同市では、2011（平成23）年度から三鷹商工会など関係7団体から成る「三鷹市買物支援本部」を立ち上げ、移動販売の検討を含む買い物支援に関するさまざまな取り組みを実施してきた。

　同事業を担当する生活環境部生活経済課商工労政係の竹内さんは「移動販売事業は、買い物支援だけではなく、見守りや安全・安心パトロールなどの地域貢献にもつながることから、市としても連携・支援に向けた取り組みを進めることになった。都営住宅内での移動販売の実施に当たっては、東京都との「買物弱者支援事業」に係る覚書の締結や、同社との「都営住宅における移動販売（とくし丸）に関する覚書」の締結、都営住宅内の自治会との調整など、販売場所の確保に向けて支援を行った。」と経緯を話す。

　買い物が比較的不便な地域である大沢・北野地域を中心に巡回しているなかで、都営住宅などでは店舗に出向くのが難しい高齢者が多いことや、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で外出が控えられる状況であることから、「住民の方などから都営住宅敷地内に移動販売を誘致したいという声があった」と竹内さん。

　「利用者の皆さんからは、自分の目で見て商品を選べるためとてもありがたい、買い物に来た地域の方々とのつながりも生まれ、毎回楽しみにしているという声も聞く」という。利用客からは好評で、個人宅への巡回枠はほぼ埋まっているという。「現在、都営住宅だけではなく、市営大沢住宅などの敷地内でも販売しているので、立ち寄っていただき、買い物を楽しんでもらえたら」と呼び掛ける。

　「移動販売は、見守りや安全安心パトロール、住民間のコミュニケーション機会の創出などさまざまな側面で地域に貢献できる。今後移動販売の要望があれば、地域住民や近隣店舗の意見を聞いたうえで、市としても支援していきたい」と意気込む。

　販売地域は、月曜・木曜＝大沢1丁目・5丁目、水曜＝北野地域、火曜・金曜＝大沢4丁目・6丁目。時間やルートの詳細はホームページで確認できる。