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吉祥寺のカフェ&バー「dizzle」が子ども食堂 毎日10食提供、コロナ禍での助け合い

子ども食堂を立ち上げた浜中明弘さん(右)。食事は金子海洋さん(左)と共に作り、提供する

子ども食堂を立ち上げた浜中明弘さん(右)。食事は金子海洋さん(左)と共に作り、提供する

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 吉祥寺の「CAFE & BAR dizzle」(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-27-6225)が現在、「子ども食堂」を開いている。

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 2019年7月にオープンした同店。店長の浜中明弘さんは「もともと吉祥寺で飲食店をやりたいと思っていたところ、サンロード商店街に立つ新築ビルという好物件と巡り合った。吉祥寺にはカフェが多く、当店はビルの3階と、路面店でもないのでWi-Fiを完備し、各席にコンセントを設けるほか、映像やゲームが楽しめるモニターを置くなど特徴を持たせた」と話す。飲食料のみ(料理持ち込み可)でリーズナブルな団体貸し切りプランも展開し「当初から飲み会や、設備を活用した勉強会などで使っていただくことも多かった」と浜中さん。

 オープン半年後には新型コロナウイルスの感染が拡大し始めたことを受け、休業や時短営業をする中で立ち上げようと考えたのが「子ども食堂」。発達障がい者の就業支援など福祉の仕事に関わっていたこともあり、自身のシングルファーザーとしての子育て経験も合わせ、「いつかできればと思っていたが、コロナ禍で店もいつどうなるかわからない。それならば後悔しないようすぐに始めようと思い立った」と説明する。

 ご飯に肉と野菜のおかずなど、その日、店にある食材を生かし毎日10食を無料で提供する。「自分たちが食べるまかないの延長のような形と考えて作っている。子ども食堂を毎日やっているところは武蔵野市内にほとんどない。市内在住の親子を対象にすることで皆さんに広く知ってもらい、その中で生活に困っている世帯やシングル世帯により気軽に利用してもらえたら」と浜中さん。現在はテークアウトが中心だが、店内で食べることもできる。

 「食材を届けてくれるなど支援してくれる方も増えた。リピートする利用者もいるので、今後、ほかの店などでも同様の企画が立ち上がって、全体で提供できる数を増やすことができたら。このようなときだからこそ助け合い、地域に貢献することで街全体の活性化につなげたい」と意気込む。

 通常営業とこども食堂の営業時間は店のSNSで発信。こども食堂の利用はTwitterまたはインスタグラムのダイレクトメールで要連絡。

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