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吉祥寺に定食居酒屋「そら」 コロナ禍で終日ランチ営業

末広通り入り口にある「大衆酒場そら」の看板 地下1階が店となる

末広通り入り口にある「大衆酒場そら」の看板 地下1階が店となる

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 吉祥寺の末広通り入り口にあるビルの地下1階に、終日定食を提供する居酒屋「大衆酒場そら」(武蔵野市吉祥寺南町2、TEL 0422-29-9290)がオープンして1カ月たった。

店の奥にあるカウンター席 店長との会話も楽しめる

 店長の三瓶貴之さんが「自分が店を持つならこういう店にしたい」という夢を、店が入るビルオーナーの力を借りて実現した同店。コロナが勢いを増していく中での12月4日、約2週間での急なスタートだったが、地元を回って料理に使う武蔵野野菜を選んだり、吉祥寺でしか飲めない日本酒を仕入れたりと、自分の足を使って食材などを集め、「この店ならではのメニュー」を考えオープンにこぎ着けた。「地下の店だが、青空の下のように明るく、居心地がいい場所にしたい」という願いを込め、店名を「そら」と名付けたという。

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 オープン時は夜の営業中心で、昼間に休憩時間を入れてシフトを組んでいたが、22時までの営業時短要請のため通し営業に変更。急きょ、定食の提供を前倒しで始めた。緊急事態宣言の発出で20時までになったため、営業を完全に定食にシフト。「コロナに負けるな。大サービス」として価格を150円ほど下げて終日、定食を提供する。エビ入り天丼などの「今日のそら丼」(650円)、焼・煮・揚の日替わりで提供する「本日の魚定食」(700円)、限定10食の「すし定食」(800円)など。全て茶わん蒸し、小鉢、漬物、みそ汁が付く。

 店舗面積は70平方メートル。席数はテーブル席とカウンター席を合わせて27席。「店内は落ち着いた雰囲気。料理は小料理屋仕立てだが、居酒屋価格にした」と三瓶さん。「一品でも多く食べてほしいので、一人前の量を抑えている。当店は団体客ではなく、1、2人の個人客が相手。1カ月に1度ではなく、何度も訪れる店を目指したい」と話す。

 ドリンクは店長が選んで集めた日本酒を、吉祥寺では同店でしか飲めないものを含めて15種類を常時そろえる。獺祭(山口)、蔵王(宮城)、モヒカン娘(青森)の「利き酒セット」(660円)も用意。瓶ビール(アサヒスーパードライ550円)、ウーロンハイ、レモンなどサワー(400円)など。

 メニューは「女性や年配の方などにも利用してもらえるようバリエーションを増やした」。地元農家で朝採れた武蔵野野菜を使う「旬の野菜の天ぷら」、国産牛すじを使ったガーリックトースト付きの「赤みそシチュー」(以上600円)、大山地鶏の唐揚げ(550円)、大根おろしと青ネギをかけた2種類の自家製厚揚げで、魯山人の言葉にあやかった「雪虎と竹虎」(500円)など。

 「コロナを乗り切れば、吉祥寺駅から徒歩1分と近い場所なので戦える」と三瓶さん。「ただし、今の時代、立地が良いだけでは客は来ない」と料理の内容に工夫を凝らすことに力を入れる。

 現在の営業時間は11時30分~20時(土曜・日曜・祝日は11時~)。火曜定休。