函館直送の魚介を使ったイタリアンベースの料理を提供する「ELMO(エルモ)吉祥寺(武蔵野市吉祥寺南町1、TEL 0422-24-8442)が吉祥寺にオープンして半年が過ぎた。
同店は飲食、教育、介護などの事業を展開するソフトライングループ(調布市)が経営。「吉祥寺の街を元気にしたい」とドミナント戦略でヨドバシ裏の「肉寿司」、南口店の「新時代」などを出店するが、2013(平成25年)年4月9日オープンのイタリアン食堂Va bene(ヴァベーネ)吉祥寺店の姉妹店として2月にオープンした。
店内はカウンター席を合わせて約50席。今は密を避け、充分に間を空ける。テラス席は最大で6席。
店長の大島一美さんはVa beneの開店スタッフを務め、「新店を出すから」と請われてオープニングから店を取り仕切ってきた。「グルーブでは初めての魚介専門イタリアンなので、食材の扱い一つ一つに苦戦した」が料理人としての経験を生かして、仕入れからメニューの企画も担う。
料理には函館を囲む太平洋、噴火湾、津軽海峡、日本海と4つの海からの情報を毎朝ネットで大島さんが見て仕入れ、空輸した食材を使う。魚介類をオリーブオイルで煮込んだアクアパッツァは赤(2,400円)と白(2,000円)を用意。北海道産カキ(600円)、本日のおすすめカルパッチョ、カニみそバーニャカウダ(以上950円)、カツオのワラ焼きタリアータ(1,100円)、真ダコのポテトサラダ(450円)、生ウニとホタテ貝柱のクリームソースリングイネ(1,700円)など。肉料理も鴨胸肉のローストいちじくバルサミコソース(1,900円)、24カ月熟成パルマ産生ハム(小750円、大1,200円)などを提供する。
テークアウトにはアクアパッツァ(2,000円)、生ハムとサラミの盛り合わせ(1,400円)、鴨胸肉のロースト(1,500円)、ラムチョップグリル(2,000円)などを用意。ランチは事前予約が必要で、サーモンの西京焼き弁当、魚介たっぷりドリア(以上1,000円)。
ワインの品ぞろえにも力を入れる。ハウスワインは置かず、常時9種類のグラスワインを提供。ボトルワインはリストに掲載しきれないものもあるため、「今日の料理に合わせたワインを提案するので、気軽にスタッフに声を掛けてほしい」。
「コロナの影響でお客さまが来なかった中、苦渋の選択で始めたテークアウトの味を気に入って来店していただくお客さまが増えた」と大島さん。「メインストリートから外れた場所にあるが、当店を目指してきてほしい。吉祥寺の街になくてはならない店にしていきたい」と意気込む。
営業時間は11時30分~15時、17時~23時30分(土曜・日曜・祝日は11時30分~23時30分の通し営業)。