武蔵野、三鷹両市にまたがる都立井の頭恩賜公園(武蔵野市御殿山1)内の井の頭池で2月8日、「冬の水鳥」をテーマに水辺の生き物を観察する「井の頭池ちょこっとウオッチング」が開催された。
今回のイベントでは井の頭池の自然再生のために活動しているボランティア「井の頭かいぼり隊」と、このかいぼり隊のボランティアコーディネート業務を受託している認定NPO法人「生態工房」のメンバーがガイドとなり、池周辺を散策しながら池の水鳥を観察した。この日は20人ほどが集まり、そのうち約半数は初参加。池を半時計回りに上流に向かって歩き、弁財天の対岸を目指す約1.5時間のコースを楽しんだ。
「2013年から2018年にかけて3回、かい掘りをしてきたこの池では水質が改善し、水鳥の餌となる水草が再生した。特に今シーズンは水草の生育が旺盛だったので、草食のオオバンやカモ類の飛来数が多い」とガイドが解説。この日はアオサギのつがいや頭がきれいな緑色のマガモ(雄)、お尻が黄色いキセキレイ、井の頭池では珍しいオカヨシガモなども見ることができた。昨年は、ふ化して間もない日本固有種であるニホンイシガメが池に戻っていく様子も偶然見ることができたという。
同イベントでは三脚付きの望遠鏡も用意し、望遠鏡を持っていない人でも遠くの木の上の様子や鳥の羽の柄などをじっくり観察することができるよう工夫する。
次回実施は3月8日と20日。近年同池で増えている「カイツブリ」の繁殖状況が、どのように変わってきたのかを観察。開催時間は10時~11時30分。9時30分から井の頭恩賜公園野外ステージ前で受け付ける。参加費は30円(保険代として)。定員は各回30人。詳しくはホームページで確認できる。
※3月8日のイベントは新型コロナウイルス対策により中止となりました。3月20日の実施については現在検討中。(2月25日発表)