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吉祥寺のギャラリー「Shell102」で夢日記のTシャツ展 販売も

末広通りからのギャラリーShell102の入り口 カフェのようにも見える

末広通りからのギャラリーShell102の入り口 カフェのようにも見える

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 吉祥寺の末広通りと井の頭通りの間にあるgallery shell102(武蔵野市吉祥寺南町2、TEL 0422-29-8900)で、7月6日から、画家とデザイナーが書きためた「夢日記」をTシャツに描いたものを展示・販売する「Dream Journey~ズントクとドボチョンの夢日記Tシャツ~」が開催される。

約700点から絞り込んだ「夢日記」の数々。この中からTシャツが生まれる

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 同店は2018年11月、店主で空間デザイナーの鈴木知子さんが「絵画を展示する美術画廊ではなく、自分が『面白い』と感じたもの、こと、人を紹介する場所を作りたい」と2年探して「子育てとデザイン系の学校で週2日教壇に立つ仕事に便利だから」と自宅近くにオープン。27平方メートルの内装は全てハンドメードで仕上げ、展示する場所としてだけでなく、イベントなども開けるスペースにした。カフェとして「通りかがりの方や近所に住む方がgallerの空間を楽しんで、ゆったりとした時間を過ごすために立ち寄ってもらえるよう」棚や椅子のセレクトにもこだわったという。飲物は、コーヒー、ミルクコーヒー、ロシアンティ、ワイン(各300円)、スープ350円などを用意。店名はギャラリーを使う人が「貝」で、それが多様に開いて交差する空間になりたいと「shell」と付けた。「102」は部屋番号。

 オープン後の企画展は美術家ヴィヴィアン佐藤さんなどによる展示会「劇場」、演出家・小池博史さんの「夜と言葉と世界の果てへの旅」出版記念展示とトークイベント、建築家・小林敦さんによる「SLIT展」~幾何学というアートなど「単なる芸術ではなく、見た人がおもしろがってくれるもの」を提供してきた。

 今回は画家のzuntokuこと徳永雅之さんが2002年ごろから、デザイナーのdobochonこと宮原清さんが2006年から夢に見たことを描いてブログに掲載してきた絵日記をTシャツに描いて展示・販売する。作風が全く異なる絵は2人合わせて700点以上で、その中から鈴木さんが50点を選び、さらにそれぞれ8に絞り込んだ計16点の「夢」にまとめた。

 「夢日記は2人の本業ではない作業で私的風刺画。解説のテキストを読むと、クスッとえる」と鈴木さん。Tシャツは「手描き」ではなく、印刷だが、原画は徳永さんが鉛筆や色鉛筆、マーカーで、宮原さんが筆ペンで描いたもの。会場での販売は各1点で他の7点は夢日記を見た中からお客さまが選んで、その場で予約を受けてからTシャツに印刷する注文販売となる。「ギャラリーでTシャツを買うことに何かを感じる20~30代の女性に買ってもらえたらと鈴木さん。

 「もの作りが好きで何かを作り出したい」との思いから始め、「作家の価値を生み出し、作家を知るきっかけを作っていきたい」と営業を続けてきた同店だが、「スペースは作品を発表する場所を探していて、自分たちで何かを作っていこうという勢いがある若い人に使ってほしい」とこれからの展開を話す。

 開催時間は11時~19時。火曜・水曜定休。7月21日まで。

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