羽生結弦選手らの衣装を手掛けてきたデザイナー伊藤聡美さんの衣装展「The Art of Costume Design」が5月31日から、「アップリンク吉祥寺」(武蔵野市吉祥寺本町1)のギャラリースペースで開催される。映画「氷上の王、ジョン・カリー」の同日公開を記念して行われるもの。
伊藤さんは服飾専門学校のエスモードジャポンに入学。2008(平成20)年に神戸ファッションコンテストで特選を受賞し、英ノッティンガム芸術大学へ留学。帰国後、衣装会社でフィギュアスケートの衣装に携わるようになり、2015(平成27)年に独立した。これまでオリンピックメダリストの羽生選手をはじめ、国内のトップスケーターの衣装を手掛けてきた。
同作は、1976年インスブルック冬季五輪フィギュアスケート男子シングル金メダルを獲得した英国人のジョン・カリーの人生を描くもの。アスリートとしての姿、栄光の裏にあった深い孤独や自ら立ち上げたカンパニーでの新たな挑戦、彼自身のエイズとの闘いなどを、パフォーマンス映像、本人、家族や友人、スケート関係者へのインタビューで描く。
ギャラリーには宮田大地さん、木原万莉子さん、岩元こころさん元選手が実際に競技で着用した衣装3点を展示する。担当者は「カリーは衣装を『パフォーマンスにおける重大な一要素』として考え、自ら衣装を手掛けていた。当展を通して、現代にも受け継がれる、カリーの追求した芸術を感じてもらえたら」と話す。
併せて氷上をイメージしたコラボメニュー「氷上のクリームソーダー」(680円)も提供する。「展示と合わせ、初夏に向けてシュワっとした爽快感と甘いアイスクリームを楽しんでもらえたら」と担当者。
営業時間は9時30分~23時(映画館の営業時間に準ずる)。終了時期未定。