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吉祥寺「にじ画廊」で荒井佑実さん個展 パフォーマンス、オルガン楽奏も

荒井佑実さんの個展「Funes」

荒井佑実さんの個展「Funes」

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 アーティスト・荒井佑実さんの個展「Funes」が1月31日から、吉祥寺の「にじ画廊」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-21-2177)で開催される。

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 約2年ぶりとなる個展は、「円環・枝分かれ・伸び縮みする時間」をキーワードに、主にテキスタイル、石や木などの自然物を用い構成した空間作品。初の試みとして、古いフィルムを切り貼りし全く新しいものへ再生させた映像作品「 Circle / 誰かの記憶の断片」も公開する。

 荒井さんは、インスタレーションやアートディレクション、テキスタイルを主に用いた立体制作などを手掛け、自らの幼少期や土地に潜む記憶、目には見えない精神世界などを基に独自の世界を紡ぎ、「ストーリー」の見えるものづくりをモットーに掲げる。

 企画担当の平田綾美さんは「かつて荒井さんが手掛けた宿泊可能なアートルーム『maja(マヤ)』に訪れた際、夢や幼い記憶の中のような、現実ではない不思議な世界にいるような体験をした。『物語』を感じる表現にひかれ、展示をお願いした」と話す。

 スペシャルイベントとして2月3日15時30分~、荒井さんと縁のある、ブラジルのサンパウロを拠点に活動するアーティスト、音楽家を迎えパフォーマンスも予定する。

 「荒井さんの展示空間で行う、コンテンポラリーアーティストであるAnais Kareninさんの造形作品と身体表現、Tatsuro Murakamiによるアンビエントなサウンドを融合させたパフォーマンスイベント。日本ではなかなか見ることのできない1日限りのコラボレーション」と平田さん。参加費は1,500円。

 6日19時~は「不在の教会」と題し、木太聡(きたあきら)さんが1925(大正14)年製の足踏みオルガン、古楽器などを用いた演奏を行う。木太さんは倉敷在住の鍵盤奏者で、ブランド「mina perhonen2015S/S」や「日曜美術館」などに楽曲を提供しているほか、ワタリウム美術館での演奏なども行う。

 平田さんは「以前から聴いていた木太さんの素朴で優しい音色や、静謐(せいひつ)さとノスタルジックな響きを持つ音楽は、『物語』の中にいるような気持ちになる。当画廊で演奏会の依頼をいただいていたが、今年は展示が全て決まっていた中、『物語を感じる作品』という共通のものを感じて、こちらからお2人へ提案させていただいた」と振り返る。料金は2,500円(要予約)。

 「新たに生まれる物語を楽しみに足を運んでいただけたら」と呼び掛ける。

 開催時間は12時~20時。水曜定休。2月12日まで。

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