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吉祥寺に歩行用杖専門店「ステッキ工房シナノ」 スキーポールの技術生かす

中道通りに面した場所にできた「ステッキ工房シナノ」の入り口

中道通りに面した場所にできた「ステッキ工房シナノ」の入り口

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 歩行杖を専門に扱う「ステッキ工房」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-27-5020)が9月4日、吉祥寺の中道通りにオープンした。

アクリル以外のグリップ。発泡ゴムやベルベット様も揃える

 同店は1919年(大正8)の創業から来年で100年を迎えるまで、一貫してスキーポールの製造・販売を続けるシナノ(長野県佐久市)が経営する「杖」の販売に特化した直営店で、東京交通会館で営業する有楽町店(千代田区)に続く2号店となる。

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 商品は同社国内の自社工場で製造する国産。開店準備から携わり、販売の一線に立つ営業部長の水間孝之さんは「杖はいろいろな種類があるが、長野の工場で作ったものを店に置いて、お客さまが実際に手に取って握ってもらい、違いを感じたり、歩いたときの使い勝手を試してもらったりしたいから」と開店した理由を話す。

 吉祥寺は柳澤光宏社長が成蹊大学での学生時代を過ごした街で、「生活のレベルが高く、横浜の次に直営店を開くのはここと決めていたようだ」と水間さん。

 シナノ・ステッキの特徴はステッキを握る部分の下が細くなっている「スリムネック」で、「日本人の身長や体格、手の大きさを考えて、無理なくグリップが握れる設計のため、握力の弱った方でも安心」なことだという。グリップの基本はアクリル、木製、PP(ポリプロピレン)の3点で、シャフトにはスキーポールの製造で培った技術を用いたシナノオリジナルの国産アルミ合金を採用。軽さと強度を備え、安全性と実用性を持つ。ジョイント部分は精巧な切削加工で作るため、折り畳みでもガタつかず、かみ込まない「カチッと安心」となっている。

 店舗面積は約18平方メートル。角地の店内に足が気になる高齢者向け歩行杖・ステッキのブランド「Kainos(カイノス)」のラインナップを取りそろえる。

 グリップに「黒壇」を使用したグランドカイノス(紳士用、26,000円)、アクリルグリップとシャフトの柄を合わせたグランドカイノスDONNA(ドンナ 婦人用2万3,000円)、100年の歴史を持つドライバーメーカ「VESSEL(ベッセル)」(大阪市東成区)と共同開発した「やわらGELグリップ」採用のネオクラシカル(伸縮)、抗菌グリップの抗菌楽~ダ(以上1万1,500円)、発泡ゴムでグリップを覆ったロングセラーのSOFT-GA、1秒で片手でも収縮できるカイノス自由自在杖、ベルベットのような手触りのグリップのカイノスウォーム、和紙のような風合いのカイノス和彩(以上1万2,000円)など。

 転倒予防のあんしん2本杖(2本セット7,500円)や健康を意識する若者から中高年向けのポールを使ったウオーキング用に専用グリップ搭載のスタンダードモデル、レピータネクスト(1組9,500円)も販売する。店では専門スタッフが杖に関する質問などに応じ、購入客の修理にも対応する。

「長野からの出店なので吉祥寺での反応はまだよく分からない。今は販売員研修などを終え、体制を整えている段階。贈答用に購入する方が4割だが、それぞれの杖が持つ機能や使い方を明快に説明できるかが重要なので、シナノブランドの良さをお客さまへしっかり伝えられるよう取り組みたい」と意欲を見せる。

営業時間は11時~19時。火曜定休。