アトレ吉祥寺(武蔵野市吉祥寺南町1)本館1階に5月10日、ミルクレープを中心にした菓子店「casaneo(カサネオ)」がオープンした。
「アンリ・シャルパンティエ」「C3(シーキューブ)」の2つの洋菓子ブランドを展開するシュゼット・ホールディングス(兵庫県)が提案する「重ね菓子」の新ブランド。1月に出店した阪急うめだ本店に続く2号店で、関東エリア初出店となる。
「さまざまな素材を重ねることで生み出される新しいお菓子を提供できたら」と、店名には「重ねる」のアルファベット表記に、「新しい」を意味する「neo」を組み合わせた。
代表商品の「ミルクレープ」は元々1988(昭和63)年に、関根俊成シェフがパスタとソースを重ねて作るイタリア料理「ラザニア」から発想し、クレープ生地を重ねることで作り出した菓子。担当者は「ミルクレープを追求し続けた関根シェフがたどり着いた同商品は、向こうが透けるほど薄い20層の生地にオリジナルブレンドのクリームと合わせた。ほのかな苦味のあるキャラメリゼで仕上げ、滑らかでさっぱりした口溶け」と話す。
「ミルクレープ」は、北海道産のクリームチーズを使った「クリームチーズ」、2種類のクリームを使った「ダブルショコラ」、31日までの期間限定で提供する、イチゴクリームをブレンドした「いちご」のバリエーションも並ぶ。価格はピース=501円~、ホールMサイズ=2,268円~、Lサイズ=3,571円~。ほかに「ザクザクミルガトー1000層のパイ」や「しっとりミルガトー ミニバウム」を用意する。
「当店は、関東を中心に20~40代の女性をターゲットとして展開を考えている。その中で、ターゲットに合致する吉祥寺という街は、ライフスタイルにこだわりを持つ方が多く住まわれる街であり、同ターゲットを獲得したいという同館の思いとも合致し出店に至った」と担当者。
「重ねることを楽しむという美意識は、古来より日本の生活文化となって現代に伝わっている。日本人が愛着する『重ねる』文化に触れながら、重ねることで味わえる新しい価値を提供していけたら」と話し、来店を呼び掛ける。
営業時間は10時~21時。