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来春、吉祥寺の映画館でゾウの「はな子」映画公開 等身大ゾウの展示も

来春公開を予定する「奇跡のゾウ ゾウのはな子が星になった」(仮題)のイメージ

来春公開を予定する「奇跡のゾウ ゾウのはな子が星になった」(仮題)のイメージ

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 4月にプレオープン後、現在本格オープンに向けて準備中の吉祥寺の映画館「ココロヲ・動かす・映画館○」(武蔵野市吉祥寺本町1)が来春、「奇跡のゾウ ゾウのはな子が星になった」(仮題)を公開すると発表した。

3階に展示される等身大の「はな子」

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 1954(昭和29)年から井の頭自然文化園で飼育され、2016年5月に国内最高齢の69歳で死んだ「はな子」をテーマにした作品。吉祥寺のシンボルとしても愛され続けた「はな子」がどのような存在であったか、愛情や友情をテーマに描く。同館を運営する「ココロヲ・動かす・映画社○」が制作、同社の樋口義男社長が「イクゾ気合」の名で監督を務める。

 学生時代、吉祥寺の映画館などにもよく通っていたという樋口さんは「『はな子』を見守ってきた年配の方や亡くなって悲しんでいる方にはもちろん、よく知らない子どもたちにも届くような作品にできれば」と話す。「『はな子』の映像を見ると悲しむ人がいるかもしれないという思いもあったが、吉祥寺に住む方から『はな子の記憶をさまざまな人に伝えてほしい』と励まされ、後世まで記憶をつなげていくべきだと思った」とも。

 担当の村松奈保さんは「飼育員へのインタビューを実写で、回想部分をアニメーションで描き、2つが融合した形になっている。アニメーションを取り入れたのは、もともとゲーム会社で得意なこともあったが、子どもたちに見てもらいたいという代表の思いが強くあった」と話す。

 同館3階には発泡スチロールで製作した等身大の「はな子」も設置し、オープンと同時に披露する。飼育員に話を聞き、頭の毛や大きく開けた口の中など細部まで細かく再現、座った体勢で高さは約2メートル30センチある。

 村松さんは「代表が3年前ラオスでゾウの頭に乗せてもらったことがあり、その時に堅い毛がたくさん生えていることに気がついて驚いた。子どもたちにも等身大のゾウを間近に見てもらい、わくわくするような体験をしてもらえたらと製作した。移動動物園のように、将来、映画とともに展示も全国を巡回できれば」と意気込みを見せる。

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