慶応義塾大学と明治学院大学の共同研究プロジェクトであるZOO PROJECTは4月24日～5月6日のゴールデンウィーク期間中、井の頭自然文化園で「Being　いきてること展」を開催している。

　同展は、動物園にITやワークショップを導入した参加型の展示会。コンテンツは、iPodを利用したサービス、動物になりきるツール、クレイアニメーションワークショップの3つを用意する。

　iPodを利用したサービスでは、同展期間中、園内でiPodを無料で貸し出し、子どもたちが制作した動物の音声ガイドや動物の視点から見た映像、動物たちの鼓動の音を聞けるサービスを提供。同じコンテンツをポッドキャスティングでも配信しているため、自分のiPodにデータを入れて来場することもできる。iPodの貸し出しには免許証や公的な学生証などの提示が必要。

　動物になりきるツールは、穴の空いた箱の中を覗くと動物の視点からの映像を見ることができ、臨場感のある映像を体験することができる。映像にはゾウ、モルモット、リス、カンムリエボシドリ、シカ、和鳥、サルの7種類を用意している。

　クレイアニメーションワークショップでは、粘土で「ぞうのはな子」を制作し、それをすこしずつ動かしてアニメーションを作ることができる。映像はウェブ上でリアルタイムに公開される。ぞうのはな子制作は幼稚園以上、アニメーション制作は小学生以上の児童のみ可能。開催日は4月28日、29日、30日、5月3日、4日、5日、6日、開催時間は10時～16時。

　　ZOO PROJECTは、近未来の情報環境に対応した動物園のあり方を提案するデザインプロジェクト。去年7月、同公園で開催された子どものための「飼育体験ワークショップ」では、子どもの音声ガイドを作る企画を実施した。来園者から、こうした企画を継続する声が多く、同展の開催に至ったという。同プロジェクトに参加している慶応義塾大学非常勤講師の大橋さんは「より多くの方に動物園の新しい楽しみ方を知ってもらいたい」と話す。

　同園の開園時間は9時30分～17時（入園券の発売と入園は16時まで）。料金は、大人＝400円、中学生＝150円、65歳以上＝200円。

いきてること展
http://being.inokashira-zoo.jp/