武蔵境の「境南ふれあい広場公園」(武蔵野市境南町2)で7月22日に開催される「リアリー・リアリー・フリーマーケット」の出店者を募集している。
同イベントは金銭を介さずにモノやスキルを交換する「Free(無料)」のマーケット。武蔵野プレイスと、中央線沿線でさまざまなアートプロジェクトを展開しているTERATOTERA(テラトテラ)が協働で開く。
TERATOTERA代表の小川さんは「シンガポールで初めて、このマーケットを知った。お金を使って生活するのが当たり前の現代に、お金を介さない『交換』をすることで、新鮮な発見や経験、出会いがあると感じた」と話す。
同イベント広報担当の長谷津さんは「日本ではまだ珍しいイベントだが、地域の方々の新しい連携やコミュニティーが生まれるのでは」と期待を寄せる。
来場者と出店者が交換できるのは、モノに限らず形のないサービスや情報も対象。「Freeには『無料』のほかに『自由』という意味も。何を交換するかは出店する人たちのアイデア次第」と小川さん。
「例えば、来場者が本を1冊置いていくと他の本を持ち帰ることができる『モノとモノの交換』、日本語を教えると他国の言語を教えてもらえる『スキルとスキルの交換』、秘伝のレシピを教え合う『情報と情報の交換』など、さまざまなものが対象」と言い、全て無料で交換するのがルールとなる。
当日はTERATOTERAのボランティアスタッフも出店を予定。「来場者に『時間』を提供してもらい、火のおこし方などの『サバイバル術』を教える店や、『悩みや興味を教えてもらう』ことで解決できそうな『本』を持って帰ってもらう店を予定している」と言う。
小川さんは「自分では当たり前だと思っている生活の知恵や情報でも、必要としている人がいるかもしれない。そうした何気ないこともシェアできるきっかけになれば」と出店を呼び掛ける。
申し込みは5月30日17時まで。5月28日14時から、武蔵野プレイスで説明会を行う。詳細はホームページで確認できる。