吉祥寺駅北口の広場に3月29日午前、街の落書きを消去する「こども落書き消しちゃい隊」が集合した。

　同隊は武蔵野市役所が地域住民に呼びかけているボランティア活動。2回目となる今回は、春休み時期ということもあり地元小学校などに呼びかけて地元在住の未就学児～小学生の子ども25人と、高校・大学生、付き添いの保護者、市役所職員、地元企業や団体など計74人が参加した。

　市長のかけ声のもと、黄色ののぼりを先頭に、黄色のバンダナを巻いた「隊員」が、各グループに分かれてバス停の支柱や表示板、商店街の中にある壁面やシャッターなど約30カ所の落書きを消去した。

　オレンジの皮の天然成分が含まれた洗剤を吹き付けブラシでペンキを浮き上がらせ布で拭き取り、落書きを消す。大部分は白く明るくなったが、力を入れてこすってもなかなかとれないものもあり、「ひどいね」「ダメ～！」などの声もあちらこちらから聞こえた。こうした様子を見て、足を止めたり、途中から参加する人の姿も多く見られた。

　ようこそ美しいまち吉祥寺委員会代表の花俣さんは「12月に1回目を実施したが、またステッカーが貼られたり落書きされていて、いたちごっこ。地域住民が一丸となって『ご近所の底力』で落書きを一掃していきたい」と話している。