三鷹で現在、市内を巡りながらスタンプを集めるスタンプラリー「みたか太陽系ウォーク」が開催されている。
景品交換場所の一つ、三鷹ネットワーク大学に展示された景品。クリアフォルダーやオリジナルバンダナなど
2009年、三鷹市市制施行60周年記念のプレイベントとして企画された同イベントは、同市内に世界最先端の観測施設「国立天文台」があり、ちょうど世界天文年でもあったことから開催された。企画の柱となったのは「実感太陽系」と呼ばれるもの。太陽系を体で感じ、その大きさや距離を実感できるよう、街の大きさと同じくらいに縮小した太陽系を散歩するイベントを行う。
監修は、各地の講演やイベントなどで「実感太陽系」を使い、当時国立天文台にいた半田利弘さん(現・鹿児島大学理学部教授・理学博士、日本天文学会副会長)が務めた。三鷹では太陽を約1メートル、地球を約1センチの大きさに縮め、全体としては13億分の1のスケールで太陽系を描いた。市内全体は、太陽系の天体の位置に合わせ、太陽から冥王星まで11エリアに分けられている。
同エリア内には、参加している237の店や施設がスタンプ設置場所として点在し、参加者は地図が掲載されたスタンプシートを手にスタンプを集めて回る。期間中、市内で開催される19のイベントには「彗星」スタンプも登場。「1回目は参加店、施設は約50拠点で、期間も2週間程度だった。今年は彗星スタンプを合わせると全部で256拠点になり、過去最高」とイベント担当の森さん。
景品はスタンプの数ごとに、国立天文台とコラボレーションしたオリジナルデザインで4種類を用意。ガリレオ、ケプラー、ニュートン、林忠四郎と天文にゆかりのある名前が付けられている。「天文ファンをはじめ、景品を楽しみにしてくださっている方も多い。昨年は3300人の方が景品と交換した。スタンプを集めながら、知らなかった三鷹の街を発見したり、太陽系の大きさを体感したり、街歩きを楽しんでもらえたりすれば」とも。
参加無料。10月23日まで(景品交換は同30日まで)。