9月2日からカフェ・ハイファミリア(三鷹市下連雀3)にて、書道家:谷正風さんと写真家:渡邉由香さんによる二人展「由風展」が開催される。
カフェ・ハイファミリアは、三鷹駅南口から徒歩5分、2007年に三鷹産業プラザ1階にオープンしたギャラリーカフェ。ギャラリーだけを楽しむことも可能だが、カフェでお茶をしながら、作品を鑑賞することもできる。「三鷹にカフェとギャラリーが一緒になった施設がない。普段はカフェに来ない人も、ギャラリーを見に来るついでにカフェに寄ってゆっくりして欲しい」というオーナーのこだわりでオープンした。一番人気の定番メニューはオムライス。季節ごとに変わる食事のメニューも人気で、夏限定のメニューはお豆をじっくり煮込んだチリコンカン。秋限定メニューは、9月の中旬より販売予定で、現在創作中である。
書道家:谷正風(たにまさかぜ)さんは、特定の流派に属さず、古典や創作、デザイン書などを独自の見解で表現している。2012年に清水寺で行われた書画展では最年少ながらに高い評価を受ける。海外でも、パリでの第13回ジャパンエキスポやグスタフ・クリムト生誕150周年「ネオ・ジャポニズム展inウィーン」などで作品を発表している。現在はフリーで活動中。注文を受けて、作品作りやWEBデザインの提供をしている。
「自分の内側から溢れてくる感情を素直に感じて、物事を決めたり選んだりするときに、常に自分に正直になれるように。つらいことにも、勇気を持って立ち向かって人生を楽しんでいく。そんな日々を過ごせるようにと、墨汁の一滴一滴に願いを込めている」と語る谷さん。谷さんの作品は、言葉通りかっこつけずに、感情をストレートにぶつけたものが多い。
写真家:渡邉由香さんは、ワーキングホリデーで訪れたカナダで写真の楽しさを知る。帰国後、渡辺正和氏を師とし、約3年間助手として山や川の撮影など、アウトドアを中心に様々な現場を経験する。カヌーイスト野田知佑氏の「新・日本の川を旅する」では撮影に参加した。現在は、フリーカメラマンとして、アウトドアライフからブライダルと被写体の自然な姿を撮ることを得意としている。
「その瞬間にしか出会えないものが、どこに行ってもある。自宅の庭でも、旅先でも、自分の見る視点によって世界は広がり、変わるということを感じ取って欲しい」という渡邉さん。自然光を大切にした渡邉さんの作品は、基本的に加工がされておらず、自然の中にいる自然な人々のありのままを切り取る。
書道家と写真家。異なるものを作り出す二人のアーティスト。共通点は「自然な形」、「想いをストレートに」という作品に対する意識。同展覧会では、書50点、写真27点が展示される。会場の大きさに対して、作品数が多い。書や写真を目だけで「見る」のではなく、全身で「体感」できるよう会場のレイアウトにこだわったという二人。「作品数が多いからこそ、見てくれた方ひとりひとりが、直感で『今の自分に合うもの』や『心にグッとくるもの』を見つけてほしい」と谷さん。異なるジャンルの二人展。個展では演出できない、それぞれの世界観の良さや、それらがやわらかく混ざり合う不思議な雰囲気を感じることができる。
期間は6日まで。営業時間は11時~22時(最終日は17時まで)。5日は17時~22時。