三鷹にある三鷹市美術ギャラリー(三鷹市下連雀3)で8月1日から、企画展『川崎のぼる~汗と涙と笑いと~展』が開催されている。
川崎のぼるさんは大阪府出身の漫画家。1957年に『乱闘炎の剣』でデビューし、1967年には『巨人の星』で第8回講談社児童まんが賞を受賞している。
『巨人の星』は父と子の相克を軸にして描かれた野球漫画で、原作を手がけたのは梶原一騎さん。当時、若手漫画家として活躍していた川崎さんが作画を担当した。「努力により弱者が強者に打ち勝つ」という同漫画のストーリーが、日本の高度経済成長期を生きた人々の共感を得て人気漫画に。
川崎さんの作画は、写実的で肉体的なタッチから笑いの側面を感じるギャグちっくな作風まで、作品によりそれぞれ違った特徴が見られ、『巨人の星』では川崎さんが劇画で培ったシリアスさがある。
同展は、川崎さんが大阪で貸本漫画家としてデビューした初期の作品から展示。「上京と前後して劇画作家たちと交流した青春時代、1967年から三鷹市に居住し生み出された作品など、戦後マンガ史と共に歩んだ川崎のぼるの約60年にわたる画業をふりかえる」と、同展公式サイトでつづられている。
開催は10月12日まで。休館日は月曜日(9/21・10/12は開館)/9/24(木)。観覧料は会員480円/一般600円/65歳以上・学生(大・高)300円/中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料。