青梅街道沿い杉並区役所近くに12月9日、総合カルチャーショップ「中央線物産館」(杉並区阿佐ヶ谷南1、TEL 03-3311-6658)がオープンした。
同店は「中央線の屋根裏部屋」をコンセプトにした雑貨店で、現在中央線で活躍しているデザイナーやクリエーターの作品をはじめとした国内外のアーティストグッズを取り扱う。
店舗面積は約12坪。店内を大きく2つに分け、窓側をリビングサイド、反対側をロフトサイドと名づけ、リビングサイドではカップなどの日常使いできる実用雑貨を、ロフトサイドでは作品性の高いデザイン雑貨を並べる。
商品は、「国内外アーチストストア部」「ブックストア部」「ミュージックストア部」の3部で構成される。
「国内外アーチストストア部」では、吉祥寺のクリエーター・瀬戸夫妻が手がける「9brand(ナインブランド)」や、フランスのデザイナーチーム「ATYPYK(アティピック)」、香港のデザイナーチーム「Chillichilly(チリチリ)」、イギリスのデザイナー「WILLIAM WARREN(ウイリアム・ウォレン)」などの作品を販売。「デザインにおいては、社会と個人の関わりやコミュニケーションの難しさをとらえた上でのメッセージ性が大切」(オーナーの下古谷さん)という考えから、プロデザイナーの作品を中心に扱うのが特徴。「中央線=サブカル」という図式には乗らない品揃えで、中央線文化への新たな提案を行う。主な商品は、アティピックが手がけるドアノブ用札(850円)や、ウイリアム・ウォレンによるモチーフをずらしたデザインプレート「CHINESE WHISPAR」(3,050円)など。
「ブックストア部」では、風俗、音楽、映画、美術、建築、デザイン、写真、旅、食、地方モノなどの古本を、「ミュージックストア部」では、ヨーロッパ、東欧、アメリカ、南アメリカなどの60~80年代のポップミュージックを中心に取り揃える。「本の装丁やジャケットのデザインなどを含め、モノとして楽しめるアイテムを揃えた」(下古谷さん)という。
今後は、新規に広告会社を立ち上げ、中央線物産館はその事務所としても機能させる予定。「ショップはその『実験の場』としての位置づけ」という下古谷さん。「ミニカフェコーナーの開設や、生音楽イベントなども検討している。大人のための、新しい中央線沿線のライフスタイル提案、コミュニティー創出に少しでも寄与していければ」と話している。
営業時間は11時30分~20時。火曜定休。