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今年もトップは吉祥寺-みんなが選んだ「住みたい街ランキング」

画像=みんなが選んだ「住みたい街ランキング」(リクルートカンパニー調べ)

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 株式会社リクルートカンパニーによる「2014年 みんなが選んだ住みたい街ランキング関東版 」が発表され、吉祥寺が総合で1位に選ばれた。この調査は関東(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県 、茨城県)在住の20歳~49歳の男女3000人にインターネットによるアンケート調査を実施したもので、吉祥寺の総合1位は昨年に引き続き4回連続。

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 吉祥寺が選ばれた理由としては、「都会と自然のバランスがいい」「商店街が充実している」「交通の便がよい」等があげられている。2位は恵比寿で、副都心線(東横線乗り入れ)が加わった池袋が昨年13位から3位へと上昇した。

 この調査に関してSUUMO編集長の池本さんは、「従来の調査の結果では『オシャレ』『洗練』『高級感』という価値観が強かったが、今は『気さくな』『便利』『等身大』がキーワードになっている。吉祥寺は、従来の価値観と最近の価値観の両目を持っているのが最大の魅力なのだと考えられる」と分析している。

 また、「若い世代には洗練されたショップ・飲食店、サラリーマンにはハモニカ横丁、アーティストには井の頭公園や街なかのギャラリーなど練習、発表する場、子育て層には井の頭公園、武蔵野中央公園、少し歩けば小金井公園がある。子どもやペットと一緒に入れる店も意外とある上に、シニア層にとっては『ムーバス』という市営バスあり、医療施設も充実している。住みたい街でナンバーワンであり続けるには多世代の票が重要なのだが、今年のランキングでもシングル・DINKS・ファミリーともに吉祥寺が1位を堅持している」とも。

 さらに、今後も吉祥寺は1位であり続けるか?という質問に対しては 「もしかするとヨドバシカメラやドンキホーテなどが吉祥寺の中心部に進出したことで、吉祥寺のオリジナリティが失われていることによる評価減の可能性もある。キラリナもできる、ユニクロビルもできる。これからの吉祥寺は利便性の高い一般ウケする商業施設を受け入れながらも、街の個性のブランディングをどう残していくか、それは発信力とよい新陳代謝に掛かっている。発信力とはメディアやフリーペーパーを通じてディープな吉祥寺ブランドを伝えていくこと。よい新陳代謝とは昨今吉祥寺の不動産価格が上昇している中で、カルチャーを継続し、あるいは新しく生み出していく人々がチャレンジする機会を創り出していくこと。それは商店街やNPO的な人々のサポートが必要になるだろう」と語った。

 そして、「リタイア後の暮らし方生き方の希望を聞くと、安全・安心に暮らしたいが以前より上位である一方で、学び続けたい、何か役割を担いたい、社会とつながっていたいという項目が今の団塊世代で特に強くなっている。そういった意味で吉祥寺界隈の中央線沿線に大学があるのは強い。また最近はやり出したDIY。これも武蔵野美術大学などのクリエイティブな大学出身のOB/OGたちが手芸の技を磨いている。その小さなギャラリーショップが吉祥寺には点在する。安さというバリューではなく手仕事に対するリスペクト文化があるのもシニア女性にとっては心地よい。そういった意味で高齢化社会の中で吉祥寺という街は、これからの日本のシンボリックな存在な街であり続けられる可能性があるし、ぜひそれを実現してほしいと願う」とも。

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