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三鷹で「食・子ども・未来」をテーマに映画イベント-ゲストに鎌仲ひとみ監督ら

2月2日に行われた「森の映画の日」ディスカッションの様子

2月2日に行われた「森の映画の日」ディスカッションの様子

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 三鷹の「あきゅらいず美養品 森の楽校」(三鷹市野崎3、TEL 080-2567-4600)で2月2日、映画とディスカッションのイベント「森の映画の日」の第1回が行われた。

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 「食と健康」をテーマに行われた今回は、世界の遺伝子組み換え作物市場の90%を握るグローバル企業・モンサント社を追い、現在の「食」の経済構造に強い疑問を投げ掛けたドキュメンタリー映画「モンサントの不自然な食べもの」、奈良盆地で20年にも及ぶ自然農法に取り組んできた川口さんの自然農の実践の記録「自然農~川口由一の世界 1995年の記録」の2本が上映された。

 同イベントでは、単に映画を上映するだけでなく、2本の映画の組み合わせやディスカッションを通して伝えたい方向性をより具体的に示し、参加者に投げ掛けるという形をとっている。同イベントを担当した同社・宮内さんは「『モンサント』を見ていただいた後に、『自然農』を見ていただくことで、『モンサント』のような問題に対する日本におけるアンチテーゼとなる精神性を感じてもらえたと思う」と話す。

 上映の合間には、食政策センター「ビジョン21」代表の安田節子さんをゲストに迎え、40分ほどのディスカッションが行われた。安田さんから遺伝子組み換え食品の現状や危険性について、種の重要性についての話などが詳しく紹介され、「人体に影響が出るまで分からないし、何らかの影響が出てもそれが遺伝子組み換え食品のせいだとも立証できない。犠牲者が出てからでは遅い」と強い警鐘が鳴らされた。参加者の中には農業の勉強をしているという学生の姿もあり、年配から子ども連れの若い女性客まで幅広い客層が集まり、質問や意見を投げ掛けるなどして見解を深めた。「自然から離れて食をないがしろにしてきてしまった。今回のお話はとても重要な問題なので、また安田さんをお迎えして、ディスカッションの機会を設けたい」と宮内さん。

 次回3月2日は「こどもと学び」をテーマに「センス・オブ・ワンダー(短縮版)」と「風のなかで むしのいのち くさのいのち もののいのち」を上映。ディスカッションには映画で取り上げられている中瀬幼稚園の園長・井口佳子さんを迎える。4月6日は「ひととみらい」をテーマに「ミツバチの羽音と地球の回転」と「内部被ばくを生き抜く」を上映。ディスカッションには両作品の監督を務めた鎌仲ひとみさんを迎える。

 「食だけじゃなく、教育にしても放射能のことにしても問題の根本的な構造は同じで、今大事だと思う3つをテーマに掲げている。食の問題や放射能の問題を含め、これからは自分で考えていかないといけない時代。モンサントだけじゃない『不自然』なことがたくさん起きている現代で、それぞれが自立して、新しいビジョンを作る可能性について考えてもらう機会となれば」と宮内さん。

 チケットは映画1作品=1,000円、1日券(ディスカッション参加)=1,500円(中学生以下無料)。チケットの申し込み・上映時間など詳細は同社のホームページで確認できる。

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